2021/03/26
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イマ、ココ、注目社長!
第138回
愛する人が本当に喜ぶことを事業に。ピラミッド型組織を脱し、新しい形のスモールビジネスを次々に展開していく。《後編》
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 株式会社GHOST 代表取締役CEO。 小柳津 林太郎氏
Amazon Prime Videoの婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』に参加、2代目バチェラーとして注目を集めた小柳津林太郎さん。13年勤務したサイバーエージェント退職後、満を持して自身の会社株式会社GHOST(ゴースト)を立ち上げます。
サラリーマン時代に慣れ親しんだピラミッド型の組織を脱し、小柳津さんが考えた組織の在り方は、新しい時代のワークスタイルも実現できるユニークなものでした。後編では、起業の経緯や経営に対する考え方、そして少し先の未来の野望についてもお話しいただきました。
(前編はこちら)
(聞き手/井上和幸)
企画取りやめ、ペンディング…コロナの影響が次々に
――『バチェラー・ジャパン』の次のチャレンジをどうすべきかが見つからず、思い切ってサイバーエージェントを退職されたというお話まで伺いました。さて、小柳津さんとしては、ここからどうなさったのでしょう?
小柳津 まずは13年間会社に勤め続けて来たので、いったん休憩しようということになり、ロスに行ったり北海道に行ったりしながらいろいろな人に会ってのほほんと過ごしていました(笑)。
そのうち、「うちを手伝ってよ」と声がかかるようになり、数社の顧問業をさせていただくことになります。他には「ハイブリッドサラリーマンズクラブ」というオンラインサロンを運営したり、『バチェラー・ジャパン』出演の影響でいただくビジネスタレントとしてのオファーをこなしたりと、いろいろな経験をさせてもらっていました。
――そのときはまだ起業されるかどうかは決まっていなかったのですか?
小柳津 起業の意思はあったのですが、企業経験としてサイバーエージェント1社しか知らないということもあり、起業の前にメガベンチャーでの経験をはさんでみようかと考えていました。サイバーエージェント時代はAppleやGoogleの交渉責任者もしていましたし、GoogleのYouTubeチームに入ってYouTuberになろうかなとか(笑)。
それであるとき、同期にちょっと相談したんです。「いま、転職先を探しているんだよね」という感じで。そうしたら、「おまえがいまさら転職とかダサくない?」とストレートに言われて(笑)。「たしかにそうだね。じゃあ、一緒に何かやろう」ということで共同で会社を作りました。
――何をやる会社だということは決めることなく?
小柳津 サイバーエージェント時代の同僚で共同創業者の米良が「飲食をやりたい」というので、AbemaTVの番組で知...
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