2021/03/19
1/1ページ
KEIEISHA TERRACEセミナー ナレッジライブラリー
第13回
【吉里彰二氏×井上和幸】経営理念・ビジョンを社内で共有するための3つの方法。
- 組織
- マネジメント
- 株式会社コーチ・ジネッツ・代表取締役 吉里 彰二氏
2021年1月28日、KEIEISHA TERRACEオンラインセミナー「経営・戦略と人・組織をつなぐ」を開催いたしました。今回は、株式会社コーチ・ジネッツ代表・吉里彰二氏と、当社代表井上和幸とで行われた、当日の対談の一部を抜粋・編集してお届けします。
【経営陣・幹部陣を一体化させるための処方箋】とはどのようなものなのか?経営チームをまとめ、組織力を向上させたいとお思いの経営者の方は、ぜひご覧ください。
(前編はこちら)
経営理念・ビジョンを社内で共有するための3つの方法。
井上 参加者の皆様へのアンケートで、経営理念・ビジョンの浸透度合いについてお聞きしています。「非常によく図られている」が8%、「ある程度図られている」が52%、「あまり図られていない」が36%、「アクションもなく浸透もしていない」が4%でした。この結果をご覧になって、吉里さんはどう思われますか?
吉里 合わせて6割以上がそれなりに図られているということで、実態をよく表しているのではないでしょうか。ただ「非常に図られている」と「ある程度図られている」とでは大きな差があります。「ある程度」を「非常に」に変えていくにはどうしていくかが、ポイントになると思います。
井上 そうですね。ひと昔前に比べると、その重要度は改めて言われるようになってきているとは感じます。ただ、根底からしっかり経営理念・ビジョンが浸透しているかは疑問です。例えばビジョンありきで創業されたベンチャー企業などでは、ある程度腑に落ちやすいものになっていきますが、逆に、しっかりした会社様の場合には難しいところもありますよね。いろんな流れの中で創業時の熱い思いはどうしても薄れてくるでしょうし、業態が広がっているケースもありますから。
吉里 そうですね。一般的な会社の場合、そもそもそのミッションがどう生まれたのか、その背景が共有されていない、知られていないというケースも多いのではないかと思います。
井上 そうした場合、どうすればいいのでしょう。
吉里 私が皆さんによく申し上げているのは、次の3つです。
1つは、プチ哲学をしてみましょうということ。例えば、私の出身である三菱ケミカルホールディングスが掲げる「KAITEKI健康経営」には、「多様な人材がいきいきと活力高く働ける会社・組織づくりを通じて、豊かな創造性と高い生産性の基盤を築くことをめざします」と記されています。
では、「多様な人材」とは何か?「いきいき」とは?「活力高く」とは?と問い続けていきます。当然、それぞれの言葉にはいろいろな思いがあるはずです。トッ...
こちらはプラチナメンバー限定記事です。
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。
※登録後30日間無料体験実施中!