2021/03/03
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第134回
「おもてなし革命で、日本をぶち上げる」――ビジョン実現のため一本まっすぐ生きてきた。だからこそ、誰よりも変化する姿勢を忘れない。
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 株式会社Zeals(ジールス) 代表取締役CEO 清水 正大氏
株式会社Zeals(ジールス)は、「おもてなし革命で、日本をぶち上げる」という志を掲げ、清水正大氏が学生時代につくった会社です(創業2014年)。主なサービスは、業界首位を獲得しているチャットコマース『ジールス』と、おもてなしのデジタル化ともいえる接客DX『ジールス』の2つ。何の計画も、準備も、覚悟もできていなかった若者たちがつくった会社がサイバーエージェントやリクルート、トヨタ自動車といった各社で活躍していたハイレイヤー層や弁護士、会計士などのプロフェッショナルを誘引し、ここまで辿り着いているのは、清水社長の熱さと強さ、そして、ビジョン実現のためには変わり続けることを厭わない柔軟性があるからでしょう。「志に向かって一本まっすぐ生きてきた。だからこそ、誰よりも変化していきたい」と語る清水社長に話を聞きました。
(聞き手/井上和幸)
清水正大氏は、1992年岡山県倉敷市生まれ。
高校卒業後は、地元の大手重工業企業に就職。東日本大震災が発生し、被災地の惨状にショックを受けた清水さんは、「日本をぶち上げる」という志を掲げ、働きながら受験勉強を始め21歳で明治大学に入学しました。
進学後は、藤田晋氏の著書に感銘を受け、在学中に友人と共にジールスを設立。創業当初は、商材を持っていなかったため飛び込み営業に励んでいたといいます。さて、今回の本題はここから。経営者となった清水さんがどのように変化し、今や主力となっている「チャットボット」事業や「接客DX」誕生の裏側を伺っていきます。
飛び込み営業から始めてロボット開発、そしてチャットボット事業へ。
――清水さんのプロフィールを拝見して、すごい行動力と突破力のある方だと驚くと共に、大いに刺激を受けました。ここでは、ジールスをやってこられて転機となったことを振り返っていただけますか。
清水 転機は3回ありました。最初の転機は創業後にWILL(ウィル)グループの大原茂社長との出会ったことです。それまで私たちは、ずっと飛び込み営業をやる会社でした。「日本をぶち上げる」といっても、本当にすべきことが何なのかわからない、でも行動しなければ何も始まらない――と必死にもがいている日々でした。
その時に大原社長と出会って、「日本をぶち上げるために一体何をすべきなのか――。きちんとした思いがあるからこそ、それを考え抜きなさい」といった内容のアドバイスをいただいたんです。そこで初めて問いに向き合い、「人とコミュニケーションをとることができるロボットをつくろう!」と決めました。
――ロボットを...
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