TOP エグゼクティブの思考をDoubRingで可視化する 「成功と失敗」 ー結果と解説ー

2021/02/25

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第8回

「成功と失敗」 ー結果と解説ー

  • ビジネススキル
  • エグゼクティブ
  • 著述家・ビジネスコンサルタント 細谷 功氏

 

「DoubRing」で仕事や生活に関する様々な関係性を考える本連載。第4回のテーマはビジネスに関わる人であればもちろん、日々の私たちの生活全てに関係する言葉ともいえる「成功と失敗」です。

 

成功と失敗という言葉は小学生でも普通に使う、日常極めてよく使われる言葉のペアです。しかし、実はこれらの言葉に関する認識が、人によって千差万別であることはあまり可視化されていませんでした。DoubRingではそれを可視化するとともに、人の考え方の多様性をより定量的に表現していきます。

 

(※DoubRingの詳細について知りたい方はこちらを参照下さい)

 

「成功と失敗」の関係性

成功(A)と失敗(B)の関係のアンケート結果

今回のサーベイではその「成功と失敗」の関係について、DoubRingの手法で64名の方から有効回答を得ました。

より広い母集団との比較から、今回の回答者に際立っている特徴を2点ピックアップしました(図中の①②)。

 

1点目の①ですが、「失敗の方が大きくそこに多かれ少なかれ成功が関わっている」という、パターン8,9の関係性が、今回の回答では圧倒的に高いという点です。簡単に言えば「失敗の方が大きい」と思っている人の割合が圧倒的に多いことになります。

これは何を意味しているのでしょうか?

今回の回答者は一般の人よりも失敗の回数が多いことを意味しているのでしょうか?ある意味その通りと言えるかも知れませんが、ビジネスの第一線で活躍中の方々が多いであろうことを考えると、その「失敗の多さ」というのはとりもなおさず「リスクを恐れずチャレンジした数の多さ」を表しているとも言えるでしょう。

さらに加えれば、「失敗の方が大きい」パターンであるパターン7,8,9のうち、パターン7を選んだ人がほとんどいないことから、「失敗の多さ」が成功につながっている(8,9)という価値観を表現したものと言えるでしょう。

 

続いて2点目の②です。

今度は逆に今回の回答者層の方が一般の人たちよりも大きく回答割合が下がっています。これは先のパターン①の後半で解説した内容のまさに裏返しで、その仮説を裏付けるものともなっています。要はここで減っているパターン1,4ともに「成功と失敗に重なりがない」ことが大きな特徴で、①で取り上げたパターン7と併せて、両者に重なりがないと答えた人の割合が極端に少ないことは、今回の読者層の顕著な価値観を表しているといえるでしょう。

結果を出した人たちの人生観

「成功と失敗」はどちらか一方の二択という反意語で語られることが多いですが、実は非対称なものであり、失敗の繰り返しの中から成功が生まれるというのは、歴史上数々の人たちが語っています。

 

「成功とは成功する...

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プロフィール

  • 細谷 功氏

    著述家・ビジネスコンサルタント

    株式会社東芝を経て、アーンスト&ヤング、キャップジェミニ等の米仏日系コンサルティング会社にてコンサルティングにて製品開発や営業等の戦略策定や業務/組織/IT改革等に従事。近年は問題解決や思考力に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学等に対して国内外で実施。著書に『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(以上、東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『具体⇄抽象トレーニング』(PHPビジネス新書)等がある。