2021/02/10
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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」
第136回
世界を変える価値創造を生む、「ディスラプション思考」/『Think Disruption』
- ビジネススキル
- 組織
- 経営
- 株式会社KADOKAWA ビジネス編集2課 編集長 伊藤 直樹氏
成功する経営者は皆、多読家。成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『Think Disruption』。本書の編集を手掛けられた、KADOKAWAの伊藤直樹氏に見どころを伺いました。
スティーブ・ジョブズやケン・シーガルのもとアップルの伝説的クリエイティブである「Think different」キャンペーンを仕掛けた日本責任者が初めて明かす!ビジネスにおける不可能を可能にする「圧倒的戦略」と「革新的ビジョン」とは?
本書では、機能不全を起こしつつある現代社会にもっとも必要な、「ディスラプション」を生み出す思考と実践の全メソッドを公開しています。各界より「絶賛の声」も多数いただいています。
★『Think Simple』著者 ケン・シーガル
「スティーブ・ジョブズが実践した『ディスラプションというアート』を学ぶための最適なメンターが河南だ。なぜなら彼がアップルのマーケティングチームと日本を精力的につなぎ、破壊的アイデアを日本で実現したからだ。圧倒的な競争優位性の確立を目指す全ての人たちへの必読書!」
★日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEO サラ・L・カサノバ
「イノベーションはハイテク企業だけのものではない。こだわりで変革を起こす思考法がここにある」
★ITジャーナリスト 林信行
「ジョブズ奇跡の復活を支えた日本人。成否を交えた生の教訓。日本がアップルから学べることはまだある」
以下、『Think Disruption』 はじめにより抜粋
●クレイジーに潜むイノベーション
1976年4月、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、カリフォルニアの小さなガレージでアップルコンピュータを創設。そこで開発された世界初のパーソナルコンピュータは、闇におおわれていたテクノロジーに対するパラダイムに一筋の光明をもたらしました。
それまでのコンピュータは磁気テープ装置に囲まれながら電算室に祀られているものでした。一般の人間が親しくまみえることは許されません。機嫌を損なわないよう冷却を効かした部屋で何人ものオペレータが傅いていました。人々はFORTRAN(フォートラン)やCOBOL(コボル)で祝詞を唱えるプログラマを通して託宣を受けていました。
2人のスティーブによって、コンピュータはユーザの机の上で自由に扱える存在になり、人の知的領域と創造性を拡大する身近なツールとして使われるようになったのです。創業から約42年経った2018年8月、アップルはアメリカ企業として初の時価総額1兆ドル企業となりました。
1980年の上場時からの株価上昇率は5万パーセント。アップルのイノベーションは、iMac・iTunes・iPod・iPhone・iPad・A...
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