2021/01/20
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イマ、ココ、注目社長!
第127回
本気でふざけながら、あらゆる手段を使ってクライアントの課題と夢を解決する!【前編】
- 注目企業
- 経営者インタビュー
- 組織
- 経営
- 田村 慎太郎氏 感動会社楽通 代表取締役
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一見すると、ハリウッドの新作映画と見間違うポスターだが、よく見ると、求人やPRなどを企図した地元中小企業の紹介ポスターだった――。このようなサービス(企業映画化ポスター)や映画の予告風企業動画で話題を集めている広告代理店があります。兵庫県姫路市に本社を置く、感動会社 楽通株式会社(2008年創業)です。
社名からしてユニークな同社の事業内容は、一言で言うなら「企業のプロデュース業」。丁寧なヒアリングによって見えない課題ややりたいことを引き出すコーチング的アプローチと、「仕事は楽しい方が絶対に結果が出る」という方針のもと、あらゆる手段で中小企業を面白くすることで、課題と夢の解決をサポートするのが特長です。アイデアの宝庫であり、ただ話しているだけで楽しく前向きになれる田村慎太郎社長に話をうかがいました。
(聞き手/井上和幸)
――ご著書の『田村本』を拝見しました。いや、面白いですね! これを読めば話は終わってしまうような気もしますが(笑)、御社の考え方などは経営者の方のお役に立つと思います。改めてお話を伺わせてください。意外なことに、田村さんは子供の頃は無口だったとか。
田村 そうですね。高校までは話すことが大嫌いでした。いかに人と話さずに日々過ごすかを考えている子供で、家の中でもそうでした。ほぼ部屋に閉じこもって漫画を読み漁ってばかりいたため、いまでも弟からは「お兄ちゃんと話した記憶があまりない」と言われます。
――中学から大学までは陸上部、その中でも投てき競技をされていたそうですが。
田村 はい。小学生のときには野球で全国優勝をするくらいのチームにいました。普通ならそのまま野球をするのでしょうが、野球部には男子しかいないでしょう?迷っていたところに、たまたま同じクラスになった、とてもかわいい女の子が、「私、陸上部に行くの」と言うので、間髪入れず「僕もやで!」と答えていました(笑)。監督には、「箱根駅伝に出るために入りました」とは言いましたが、本当は不純な動機でした。
投てき競技に転向したのは、1年目の夏にはランナーとしての自分の実力のほどがよくわかってきたことに加え、「夏の暑い日になんで同じところをぐるぐる回らなければいけないのか?」と疑問に思うようになった時分に、トラックの内側で砲丸投げをしている選手たちの練習が楽で、楽しそうに見えたんです(笑)。
――しかも、ニッチですよね。
田村 そこはいまの仕事にもつながるのかもしれませんが、競技人口が...
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