2021/01/06
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イマ、ココ、注目社長!
第126回
目指すのは、「変革期における小売のニューノーマル」。 物流の “負” を解決し、小売業をバックヤードからサポートするインフラを創りたい。
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- 長浜 佑樹氏 株式会社ロジクラ 代表取締役
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コロナショックなどの影響により小売業のEC化がトレンドとなっているその裏側で、小売の物流作業はいまだにアナログなままオペレーションが行われていることがあります。
表計算ソフトによる在庫管理等が原因で本来業務以外にも労力を割かなければいけない現場がいまだ多い中、スマートフォンで、SaaSで、さらに無料で在庫管理の課題が解決できるソフトウェアサービスが「ロジクラ」です。既に2万社近くの会社が導入しているといいます。
サービスを立ち上げた長浜佑樹さんが、日本の小売業が抱える物流問題に課題意識を感じたのは、なんと高校生時代と人生のかなり初期の頃に遡ります。GDPの大半を占める個人消費を牽引する小売業にダイナミズムを感じ、一生かけて取り組むべき価値を感じたという長浜さんが牽引するであろう日本の小売/物流の未来とは?
(聞き手/井上和幸)
学生時代に目の当たりにした物流の裏側が起業のきっかけに
――旧社名が「株式会社ニューレボ」とのことですが、この命名の由来はなんだったのでしょう?
長浜 創業時、やりたいことは既に決まっていたので、この領域で新しいサービスを立ち上げるんだ! 新しい風を吹かせていくんだ! という意気込みで「ニュー・レボリューション」という社名を考えていたところ、既にそういった名前の会社さんは存在していまして…。若干縮めて「ニューレボ」と。自分的にはちょっと恥ずかしいエピソードです(笑)。
――大学を卒業されてすぐの起業。本当に早い時期にやりたいことを見つけられたと思うのですが、実際にはどのあたりから起業志向を持たれていたのですか?
長浜 いま、僕は28歳なのですが、すでに父は70代で同世代の友人の親よりもずっと上なんです。そういったこともあって、なるべく早く自分で稼いで親孝行したいという気持ちが強かったです。そこで、高校時代は学校に行きながら、夜は物流の倉庫で働いていました。
バイトの立場なのでその日の人員が足りない場合にはさまざまな倉庫(拠点)に行かされるのですが、どこに行ってもみんなすごく疲弊していて、雰囲気が暗いと感じました。イライラしているためちょっとのミスでもすごく怒られます。自分自身も日常的に通販などを利用しており、その舞台裏がこんなに大変なんだなと感じたことが原体験になりました。
――学生で社会課題を見つけたこともすごいですが、まずそのアグレッシブさに驚かされます。
長浜 確かにキツいときもありましたが、人一倍お金を稼ぎたい、いずれは自分で創業したいといと思っていたので、「いま頑...
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