TOP イマ、ココ、注目社長! 小売業界のDXを推進!「広告×販促×店頭」の連動により、ワンストップでセールスリフトを実現したい。

2020/12/09

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イマ、ココ、注目社長!

第122回

小売業界のDXを推進!「広告×販促×店頭」の連動により、ワンストップでセールスリフトを実現したい。

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株式会社フェズ(2015年創業)は、「小売業界のDXを推進する」会社です。2020年10月からは、購買データから売れる戦略と検証を可能にする逆算型OMOソリューション 『Urumo OMO』の提供を開始しています。これは、オンラインデータに加えて、オフラインにおける実店舗の購買データや位置データ、店頭データから逆算し、小売およびメーカーの「セールスリフト(売上構成要素を向上させること)」をワンストップで実現していくプラットフォームです。
「『消費』そして『地域』を元気にする」というミッションのもとで同社を創業したという、伊丹社長にお話をうかがいました。

(聞き手/井上和幸)

 

 

東京理科大からP&G、グーグルを経て、独立起業へ。

――新卒でP&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)に入社されていますが、もともとコンシューマー系のビジネスにご興味があったのでしょうか。

 

伊丹 私は東京理科大の学部卒で、本当はみんなと同じように大学院に行くつもりだったのですが、3年生の秋に「いずれ就活するのだから…」と思い、一番難関だと思っていた企業にチャレンジしたく受験しました。

 

――伊丹さんが就活されていたのはリーマンショックの直前で、新卒を含めてかなり求人市場が過熱していた頃ですね。ふつうは1社の内定で意思決定はしないと思いますよ(笑)。

 

伊丹 最終的に意思決定したのはP&Gの人たちの人間力が圧倒的に高かったからです。パッションを持ち、人に興味を持っていて、なおかつ、話していて気持ちのいい方が多かったので、「こんな人たちのようになりたい」という思いがありました。これは、いまの私の経営にも通じています。

 

――P&Gでは営業職だったそうですが、実際、やられてみてどうでしたか。

 

伊丹 外資系企業なので、当初はスマートな仕事をイメージしていましたが、現場をとても大切にする、消費財メーカーでした。私もそのようなマインドで営業をしていました。

 

――どのような営業をされていたのですか。

 

伊丹 P&Gでは3年半働いていたのですが、前半の2年はショッピングモールなどの、一店舗あたりの売上規模が大きい店舗を担当しておりました。実店舗においてP&Gの全ブランドの売上をいかに上げるかという、売り場のコンサルタントです。ここでの仕事は、どういう売り場を展開するかがポイントになります。それを突き詰めていたことが、いまの経営の思想にも入っていると思います。また、残りの1年は、コンビニの本部...

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プロフィール

  • 伊丹 順平氏

    伊丹 順平氏

    株式会社フェズ 代表取締役 

    岡山県出身。2009年東京理科大学工学部卒業後、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社に入社。営業担当として大手流通会社を担当。小売の現場を数多く回るなかで、店舗マネジャーやバイヤーの方々が意思決定をするためには、多様な情報を扱い複数の承認フローを経る必要がある複雑な構造を実感。2012年グーグル合同会社に入社。消費財メーカーや小売流通業界へのデジタルマーケティングの企画立案や広告営業、またオムニチャネル戦略に従事。最先端のデジタルソリューションを提供していくうちに、小売に日々蓄積されるデータを活用することで業界変革を起こせると確信。Googleの強みであるデータ分析、マーケティング、広告・販促に加え、売り場の最適化まで可能な小売の現場とメーカーを結ぶ一気通貫のサービスを実現するため、2015年12月に株式会社フェズを創業し、現職。2020年6月に6.3億円の資金調達を完了し、同年10月14日に新サービス『Urumo OMO』をリリース。

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