2020/12/04
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第7回
ウィズコロナ時代のリーダーシップとは? アップデート編 伊藤羊一氏×小杉俊哉氏×井上和幸、徹底討論!【後編】
- リーダーシップ
- スペシャル対談
- ヤフー株式会社コーポレートエバンジェリスト Yahoo!アカデミア学長 伊藤 羊一氏
- 合同会社THS経営組織研究所 代表社員 小杉 俊哉氏
- 株式会社経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸
トークライブの後半は、最近バズワード的になってきている「ジョブ型とメンバーシップ型」の話題からスタート。そこから、マネジメントの方々がメンバーに対してどういうタスク管理や評価をしているのか? そして、ウィズコロナでも上手くいっているリーダーと上手くいっていないリーダーの違いは何か? といった話に展開していきました。
重要なのは《変化対応・有事のリーダーシップ・コミュニケーション量》
井上 ウィズコロナでも上手くいっているリーダーの方と、そうではない方はどう違うのでしょう?
伊藤 ポイントは3つあると思います。1つは、大前提として、環境が激変したときに、柔軟に、進化論的に対応できること。もう1つは、有事のリーダーシップを採れること。平時は「アフターユー」ですが、有事は「フォローミー」をできるかということですね。最後は、コミュニケーションの量を確保できること。
このあたりが重要なのかなと。ただ、これは別にコロナだろうがそうじゃなかろうが、リーダーとして常に重要な要素だと思います。
井上 そうなんですよね。メンバーシップ型にしてもジョブ型にしても、上司が成果をちゃんと設定してあげているか、そして、いつまでに何をするということをチームなり個人のものとして明確にしてアウトプットすることができているかどうか、だと思います。「業務委託的になっている」という言い方を、私は割としています。
伊藤 業務委託型的とは?
井上 仕事が業務委託的ということです。要するに、時間ではなくて、成果をどう出しているのかというところに、より比重があるようなマネジメントですね。もともとそれが当たり前だと思うんですが。
伊藤 そうそう、だってそれがマネジャーの仕事であって、それをやっていなかったら、「何をやってるの、あなたは?」という話じゃないですか。
井上 先日、アメリカでも逆にそういうことがあるのかとびっくりしたんですが、PCの前にメンバーが座っているかどうかを監視するのがマネジメントと考えている向きもあって、「それをサポートするツールを発売しました」といったリリースをいくつか見かけました。
伊藤 もうね、それは「out of the question(問題外)」ですよ。マネジャーの仕事は、①目標を設定して共有する、②プロセスに導いていくこと、③パフォーマンスを最大化すること――の3つくらいしかない。
「マネジメント管理する」ことを「見張っている」ことと勘違いする人がいますが、「マネージ」には「何とかする」という意味があって、マネジャーとは目標達成に向けて何とかする人です。だから、目標を設定するとか、導くとか、チームを盛り上げるというのは、マ...
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