TOP イマ、ココ、注目社長! スタートアップとベンチャー投資家のためのインフラを創り、世界へ。

2020/11/04

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イマ、ココ、注目社長!

第117回

スタートアップとベンチャー投資家のためのインフラを創り、世界へ。

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  • 神先 孝裕氏 Kepple Accounting Office ケップル会計事務所/株式会社ケップル 代表取締役社長

 

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スタートアップ支援に特化した会計事務所として、2013年の創業以来、クライアントが殺到している『Kepple Accounting Office(ケップル会計事務所)』。4年目からはインターネット企業『株式会社ケップルを立ち上げ、未上場株の管理ツールの『FUNDBOARD(ファンドボード)』や、『株主総会クラウド』といった画期的な支援ツールも続々リリースしています。世界を視野にチャレンジする創業者の神先孝裕氏に話をうかがいました。

(聞き手/井上和幸)

――神先さんは、もともと公認会計士になろうと思っていらしたとか。

 

 

神先 そうですね。高校を卒業するまではプロサッカー選手を目指していて、全く勉強とは無縁な生活だったのですが、大学入ってから自分のキャリアを改めてちゃんと考え直したときに、何かしら自分で事業をやりたいと思うようになりました。

 

しかし、10年前はいまほどスタートアップが盛り上がっていなかったので、大学生で起業するという選択肢はなくて、なるべく自分で事業をしやすいものは何だろうと考えていたんです。あるときに、学食前に置いてあったパンフレットを見て、独立しやすい資格には弁護士と公認会計士があると知り、その2つのうち、弁護士は大学院に行く必要があったので、資格を取りやすい公認会計士のほうを選びました。

 

 

――決して取りやすくはないですけれどね(笑)。すごいと思います。事業をやろうと思ったのはご親族の影響などもあるのでしょうか。

 

 

神先 私の親族は皆、小さい会社ですが経営をしていて、サラリーマンが一人もいない特殊な家系なんです。だから、年末年始に親族で集まると。「次は何が儲かるか?」というビジネスの話ばかりでした(笑)。その影響は受けていると思います。

 

 

――『有限責任あずさ監査法人』に3年ほど勤められていますが、そのときにはご自身でやろうということは思われていたのですか。

 

 

神先 はい。公認会計士の資格は自分で事業をやるために取っていましたから。実務経験が3年ないと開業できないので、それで3年間監査法人にいたということです。

 

 

――そして、2013年に神先公認会計士事務所を設立されました。その後、名前を「Kepple Accounting Office」に変えられましたね。この「ケップル」というのはどんな意味でしょうか。

 

 

神先 将来的には、「各国にスタートアップ支援をするファームをつくろう」ということで...

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プロフィール

  • 神先 孝裕氏

    神先 孝裕氏

    Kepple Accounting Office ケップル会計事務所/株式会社ケップル 代表取締役社長

    2009年、公認会計士試験合格後、有限責任あずさ監査法人に入社し、監査・IFRS導入支援に従事。 2013年に26歳で神先公認会計士事務所(現税理士法人ケップル)を設立。スタートアップに特化をした会計事務所として税務や資金調達のサポートを行う。 2015年に株式会社ケップルを設立し、スタートアップに投資をしているVCや事業会社向けに未上場株式管理ツール「FUNDBOARD」の提供を開始し、日本経済新聞社および野村総合研究所との資本提携を実施。現在は、グロービスやインキュベイトファンドなど50社以上の投資家に使われるサービスに成長。2020年にはスタートアップ向け株主総会オンライン化ツール「株主総会クラウド」をリリース。 2018年に株式会社ケップルアフリカベンチャーズを立ち上げ、現在ケニアとナイジェリアを中心に、東アフリカ、西アフリカのシードアーリー期のスタートアップに投資をする約13億円のファンドを運用中。現在、50社以上のアフリカのスタートアップに投資実行済み。

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