TOP TERRACEの質問箱 中途社員の定着率を上げるには?

2020/10/29

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第1回

中途社員の定着率を上げるには?

  • キャリア
  • 組織
  • 経営
  • 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸

 

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ミドルシニア層のキャリアや転職、経営幹部の採用や育成、組織づくりに関する皆様からのお悩みに、2万名を超えるエグゼクティブ人材と対面してきたキャリア・リーダーシップの専門家、経営者JP井上がお答えします。

Q:中途社員の採用を進めていますが、定着しません。特に、中堅以上の定着率が悪いです。そしてその原因が分かっていないため、改善が見えません。
どうすれば、原因が特定でき、定着率が改善していくものでしょうか?

■井上からの回答

なかなか悩ましい問題ですね。せっかく採用した中途社員が、定着せずに辞めていってしまう。しかも中堅以上の定着率が悪いとのことで、リーダークラス、組織長であったりもすると思いますから、組織への悪影響も非常に気になるところです。

 

原因が分かっていないとのことですが、仮説も立っていない状況でしょうか?

 

としますと、そのことも非常に問題だと思います。本来は、辞めていく社員はなにがしかの予兆を発しているはずです。本人が何か業務の内容・進め方や会社に対して不満を言っている。他の社員との折り合いが悪い。あるいはチーム内で何も発言しない。出勤態度に問題がある(無断遅刻や理由のはっきりしない欠勤など)。

などなど。これらの事象はありませんでしたか?

 

既に退職申し出に至った社員に「どうして?」を聞いても、必ずしも本音の理由を言ってくれるとは限りませんが(大変失礼ながら、特に今回のようなご相談をいただく会社様においてはなおさら…)、しかし当然、率直に聞いて、今後の参考・対策とすべきです。まず、御社につきましては、上記のことを改めて確認頂きつつ、全社員にヒアリングをかけるべきでしょう。

 

「これまで退職していった人は、なぜ辞めたと思うか?」「あなたは我が社において、社員が辞めてしまう理由があるとしたらなんだと思うか?」「あなたが我が社の働き方で課題と感じているものがあるとしたら、何か?」こうした事項を、匿名でよいので全社アンケート取りましょう。必ず、原因と思われるものが出てくるはずです。

 

まずはここで明らかになる社員たちの声に、素直に耳を傾けてみてください。定着率が悪いということは、現在の雇用状態や組織・制度の改善必要性もありますが、御社の現在の働き方と、採用時の採用基準や候補者とのすり合わせがズレている・不足しているということでもあります。

 

自社でしっかり業務をしてくれる人材のタイプをもう一度確認し、それと合致する人物タイプの人を採用する=幾ら職務専門性やスキルが合致しているからといって、カルチャーフィットしない人は採用しない、ということが必須です。

 

ぜひ、採用基準の見直しと社内働き方改善に取り組み、せっかく参画してくれた社員の皆さんが長く活躍いただける会社を目指して頂ければ幸いです。

 

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プロフィール

  • 井上和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1989年早稲田大学卒業後、リクルート入社。2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年よりリクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)。2010年に経営者JPを設立、代表取締役社長・CEOに就任。 『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ずるいマネジメント』(SBクリエイティブ)『30代最後の転職を成功させる方法』(かんき出版)など著書多数。