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2020/10/08

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第84回

子育て世代支援からの地域創生

  • ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
  • ビジネススキル
  • キャリア・働き方
  • ママスクエア 代表取締役 藤代聡氏

共同執筆者の一人として出版した「リクルートOBのすごいまちづくり2」に、弊社の取り組むママスクエア事業を紹介した。

◆子育てオフィス

「子どものそばで働ける世の中を当たり前に」という弊社の理念を実現したモデルで、オフィスとキッズスペースが隣り合わせになった新業態だ。
事業スタート前に、この業態はカテゴリー的に何業にあたるのかを行政に確認したところ、子どもと母親が同一空間にいることから、託児所でもなく保育園にも該当しない。という見解だった。
 
(1)出店場所を選ばない
 
創業の2014年以降、待機児童問題から、働きたくても働けない母親がクローズアップされ、社会問題化されていた。託児所でもなく保育園にも該当しない、ということにより、規制を受けず、出店場所を選ばないとう利点があった。

(2)子どものそばという安心感

 

子どもと母親が同一空間にいるということは、距離のリスクがない。通常、保育園などにあずけて働く場合、母親は子どもと、30分~1時間は離れたところで仕事をしており、病気やケガなどの緊急時に掛けつけるのに、時間を要するリスクがある。ママスクエアモデルの場合、壁一枚隔てた隣にいるので、5秒もかからず子どもに寄り添える。また保育士など、子どもを見守るキッズサポートスタッフを常時複数人配置していることにより、母親が安心して、仕事に集中でき、その結果として、創業以来、大きなケガなどもなく運営をしている。

 

 

(3)優秀で真面目なスタッフが採用できる

 

2020年9月現在、全国に、ママスクエアブランドを持つ拠点が60カ所有り、どの拠点も、オープン時に100人から多いときは300人を超える応募者が殺到し、10倍を超える採用倍率がザラである。理由はいくつも挙げられるが、主なものとして、子どものそばで働ける安心感。周りが全て主婦のため、気兼ねや遠慮なく働ける、という環境。主婦が通いやすい、ショッピングモールやターミナル、商店街などに集中して出店しており、終業後にそのまま買い物をして帰れる便利さなどだ。

 

また、このような環境を前提としているため、退職者、離職者が少なく、そもそも、高い倍率を勝ち抜いた優秀な女性が、長期にわたり業務に携わることにより、習熟度が増し、結果として高い成果を維持しつづけることが可能となっている。

 

 

これらの特徴のあるモデルのママスクエアを、全国に100カ所まず展開するという目標を創業時に掲げていた。

 

第1フェーズは、関東近県への展開。
第2フェーズは、名古屋、大阪、広島、福岡、仙台、札幌など、全国主要都市への展開。
第3フェーズは、行政と連携しての、主要都市以外への全国展開。

 

という想定を持ってスタートした。

 

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プロフィール

  • 藤代聡氏

    ママスクエア 代表取締役

    1966年2月7日生まれ。獨協大学卒業。在学中から起業を考え、約20のアルバイト、スキークラブ、学園祭実行委員会、バイトあっせんの学生起業などの活動を行う。1989年、リクルートフロムエーに新卒で入社。2000年にリクルートへ出向・転籍。10年間の営業で 3500社のクライアントを担当し、新規事業を経営に提案する事業企画部、メディアづくりを担当するメディアプロデュース部を渡り歩き、2003年にリクルートを退社。約4000社の企業を担当して培った「成功する企業」のノウハウを生かし、2004年6月に日本初の親子カフェ「スキップキッズ」を創業、1号店となる西葛西店をオープンした。 2013年、ディアキッズを立上げ、2014年にママスクエアを設立。ママが子どものそばで働ける、保育園でも在宅でもない新しいワークスタイルを提案する。2020年1月末現在、ママスクア直営34拠点、事業所内託児拠点・FCなどを合わせると北海道から沖縄まで全61拠点を運営中。