TOP とことん観察マーケティング 【第3弾】コンビニの店頭幕を見るだけ。観察から施策を実例で紐解く

2020/09/03

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第40回

【第3弾】コンビニの店頭幕を見るだけ。観察から施策を実例で紐解く

  • マーケティング
  • 経営
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長 野林徳行氏

 

野林徳行です。

「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただております。

 

40回目のコラムです。

 

『カスタマーを知る』ことの大切さを毎回書かせていただいています。

 

多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが大事と言いながら、足元の数字を優先してしまっています。足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正の大きさが小さくなります。 

 

今回は、ずっと定点観察しているコンビニエンスストアの定点観察の第3弾。中に入らずとも4つのチェーンの店頭に立って、店頭幕を撮影して考察するだけ。誰にでもできるマーケット把握です。 

第1弾第2段はこちらから)

 

コンビニエンスストアの店頭幕って意識していますか

この企画は第3弾になります。前回は2019年の後半のコンビニの店頭幕をレポートしました。前回のレポートでは、ファミペイの躍進、セブンペイの失敗、dポイントがローソンだけでなくファミリーマートでも採用される、ローソン銀行、各種Pay商品のキャンペーンなど金融戦争のような半年をレポートしました。そして健全な競争で言うと、各チェーンのスイーツなどのPB(プライベート商品)開発競争も注目されました。 

 

そして本レポートは、2020年上半期。これまでの延長の競争ももちろんあるのですが、新型コロナウイルス感染症の影響も店頭幕に現れてきました。そのあたりを見ていきましょう。 

 

PB商品・スイーツの訴求が目立つ2020年2月〜3月 

 

2020年2月前半

ローソン     パキッとジューシーポーク「GOODDOGNEW 

セブンイレブン  セブンイレブンアプリで買えば買うほどお得 

ファミリーマート dポイント40 

ミニストップ   ミルクたっぷり 温タピ 北海道特選牛乳使用 

 

セブン銀行、nanacoナナコなど、商品だけでなくコンビニ金融サービスでもトップを走っていたセブンイレブンが、7pay(セブンペイの拡大の際にセキュリティ問題で大きく頓挫してしまいました。挽回策ではなくセブンペイ自体がいったん凍結されています。その間にファミリーマートはファミペイで大きなチャンスをつかみました。 

 

セブンイレブンは、PayPayなどPay各社のサービスの利用率をあげようとするキャンペーンなども仕掛けましたが大きな流れは作れませんでした。王道...

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プロフィール

  • 野林徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演などを実施中。