2020/08/05
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イマ、ココ、注目社長!
第104回
アフターコロナを生き抜く! 店舗改革プラットフォーム『はたLuck®』で、サービス産業に働く全ての人を幸せにしたい。【前編】
- 注目企業
- 経営者インタビュー
- 組織
- 経営
- 染谷 剛史氏 ナレッジ・マーチャントワークス株式会社 代表取締役 染谷 剛史
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日本のサービス業はGDPの約7割を占め、労働力人口も6割弱いるにもかかわらず、そこで働く人の賃金は低く、福利厚生も十分ではないのが現状です。この状況を打開し、店舗で働く人もオーナーも幸せにするには会社や店舗の生産性を上げるしかありませんが、一方で、利益率の低さから社員研修やHRコンサルティングの費用を負担できる会社が少ないという産業全体の問題があります。
そこをなんとかすべく、2017年からナレッジ・マーチャントワークス株式会社が開発・提供しているのが、サービス業に特化した店舗変革プラットフォーム『はたLuck®︎』です。創業者の染谷剛史さんに、この事業に対する思いやアフターコロナの店舗経営、経営者観などをうかがいました。
(聞き手/井上和幸)
ナレッジ・マーチャントワークスが提供する『はたLuck®︎』は、サービス業に特化した店舗変革プラットフォームです。
スマホなどに入れるアプリでは、「連絡ノート」、「トーク」、「星を贈る」などの機能があり、コミュニケーションの円滑化や業務連絡の周知徹底ができます。
今後は管理画面で、「オペレーション」、「サービス」、「エンゲージメント」、「労務管理」をスコア化し、店舗の見える化を実現していきます。
同社では、このほか、コンサルティングなどの業務も行っており、「人とテクノロジーによって店舗サービスの革新を導き、人々のこころが満たされる社会を実現する」をそのミッションとして掲げています。
現業に至るまでの3つの大きなターニングポイント。
創業者の染谷剛史さんには、これまでの人生で3つの大きなターニングポイントがあるといいます。
1つ目は1995年。『Windows95』が発売され、インターネットの商業利用が始まったことです。当時、染谷さんは小山高専の電気工学科の学生でしたが、そこで出会ったのが『アスキー』創業者の西和彦氏でした。
理系出身にして「天才経営者」と言われていた西氏の話に衝撃を受けた染谷さんは、大学では経済学部で経営を学ぼうと決意。他の国立大学の理系推薦枠を返上して、信州大学の経済学部経営学科に進みます。
染谷 「そのときに自分を後押ししてくれたのが、アップル社の『Think different』という広告キャンペーンです。その広告に出ていた人たち(アインシュタイン、キング牧師、エジソン、モハメド・アリ、ピカソなど)は、生きていた時代はクレイジーと呼ばれていた人たちですが、そんなふうに物事を違う角度から見ることができる人が実は世の中を変えてきた――ということをこのCMは言ってくれているんですね。
私も小山高専を卒業して文系に...
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