TOP イマ、ココ、注目社長! ウィズ・コロナの世の中でも日本中の子どもたちが安定的に楽しく学べるプラットフォームづくりを目指す。

2020/06/17

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第94回

ウィズ・コロナの世の中でも日本中の子どもたちが安定的に楽しく学べるプラットフォームづくりを目指す。

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  • 株式会社 ハグカム 代表取締役 道村弥生氏

 

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ビジネスパーソンにはすっかりおなじみの感があるオンライン英会話ですが、こと子どもの習い事となると、いまだに通学制のリアルスクールの方に分があるようです。そんな中、半年継続率90%という驚異の実績を持つのが、子ども向けオンライン英会話「GLOBAL CROWN」です。 

 

運営する株式会社ハグカムの代表取締役・道村弥生さんは、<子どもの「できた!」を育む。>というビジョンの元、起業から今日までの4年間、日々飽くことなくサービスの向上に心血を注ぎ続けて来ました。 

 

初期のキャリアをサイバーエージェントグループで培いながら、起業を決意するまでに積み重ねてきた経験について、そしてオンライン学習には絶好の追い風が吹いてきた昨今、ウィズ・コロナ、ポスト・コロナ時代の教育をどのように見据えているのかうかがってみました。 

 

 

(聞き手/井上和幸)

 

「経営者なんて絶対にムリ」だったはずが… 

――もともと起業をしたいという想いはそれほど強くなかったとか 

 

道村 はい。自分が経営者になるなんて絶対にムリだと思っていました。ただ、新しいサービスやもの作りをして世の中に発信したり、新しい価値観が生み出せる仕事に興味はあったので、就職活動も「新規事業に注力している会社」を軸にエントリーしてしました。 

 

――そうして入社したサイバーエージェントでは、本体ではなくいきなり子会社の方へ。 

 

道村 当時からサイバーは子会社をたくさん作っていて、その中の1つです。メンバーは、社長が4年目、取締役が3年目、2年目の先輩がいて私が新人という構成。人数が少ないところのほうが経験値も上がりますし、裁量権も持てるだろうと考えて子会社を選びました。 

 

――いいですねぇ。サイバーエージェントは当時から若手にも手をあげさせて、新規事業のリーダーや子会社のトップを任せていたと記憶しています。 

 

道村 はい私も3年目で子会社の立ち上げをさせていただきました。当時は、ガラケーからスマホに切り替わるタイミングで、スマホ向けのゲームを開発する子会社をサイバーはいくつも立ち上げていました。その中の1社の社長をさせていただくことになったんです。 

 

――「経営者になるなんて絶対ムリ」と言っていた方が、社会人3年目で社長を経験。やってみていかがでしたか? 

 

道村 1社目で取締役まで昇格させていただきましたが、やはり役員と社長はまったく違うと感じました。重圧とストレスがすごくて、1日目からヘトヘトになった記憶があります。 

 

――社長の重圧を身をもって感じのですね。 

 

道村 痛感しました。私はもともと“教育”というキーワードを持っていたので、正直なところ、ゲームという事業ドメインがしっくりきていない部分もありました。もちろん頑張っていましたが、そういう気持ちの問題と社長を務めるプレッシャーが重な、1年くらいで体調を崩してしまって…。結果的にその子会社もたたむことになってしまいました。 

 

このときに思ったのは、「次にまた自分が会社を興すことがあったら、そのときは絶対に信念を持ってやり抜ける事業でやろう」ということ。自戒の念も込めて、自分がやりたいこと、そしてビジョンは大事にしようと思いました。 

人生の豊かさは子ども時代に出会う大人の質で決まる

――その「やりたいこと」が、子育てとか教育事業というところで、現在のハグカムさんにつながるわけですが、そもそもなぜ教育事業に関心を持たれたのでしょう 

 

道村 幼少期、私はアトピー性皮膚炎がひどく、アレルギー体質で苦労していました。食べるものが制限されていたり、円形脱毛症ができたり、プールに入ると塩素で顔が真っ赤になってしまったり。小学生にして「生きるのって辛い」と感じるまでに 

 

ただ一方で、家庭環境には恵まれていました。教師をしていた両親はとても優しく、知らないことをどんどん教えてくれました会話が多い家庭で、新しいことを知る喜びが原動力にな、次第に「人生っておもしろい」と思えるようになったんです 

 親に限らず、大人からの教えは子どもの人生や価値観をより良い方向に導いてくれますよね。そういう私のような経験を、1人でも多くの子どもにしてもらいたい。そんな想い、いつのまにか自分のテーマになっていました 

 

――では、体調を崩されたのをきっかけに「なにか新しい事業を作りたい」から、「教育に関わる事業を作りたい」と、やりたいことのイメージがより具体的になったのですか? 

 

道村 はい。休職後に会社に復帰するタイミングで呼ばれたのは人事で、そこでの経験も大きく影響しました。 

 

――サイバーエージェントさんの人事は、経営をする際にも貴重な経験になりますね。 

 

道村 人材育成という観点では、教育にも近い仕事ですしね。採用で何百人という学生さんたちと話をしていると、「なぜ自分はそういう考えに至って今の人生を歩いているのか」ということをしっかりと自分の言葉で話せる人と、どこかで聞いたような言葉を寄せ集めて話している人では、言葉の重みも人としての厚みもまったく違う。 

 彼らの違いはどこから来ているのかと考えると、やはり幼少期、素敵な大人に出逢えているかどうかがすごく大きい。積み重なった小さな違いが、社会に出るそのときまでにとても大きな違いになってしまう。そのことを改めて痛感し、「やはり教育に関わる仕事をやりたい」という想いがさらに強くなりました。 

 

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プロフィール

  • 道村弥生氏

    株式会社 ハグカム 代表取締役

    明治大学商学部卒業後、2007年にサイバーエージェントに新卒入社。 営業、子会社経営、人事、サービスプロデュースなどに従事。多くの学生や新社会人と会う中で、幼少期の原体験がその後の人生に大きな影響を与えていると実感し、2015年に株式会社ハグカムを設立。 自身も両親と祖父母の全員が教師という教師家庭で育った経験から、 <子どもの「できた!」を育む。>をビジョンに掲げ、いつでもどこでも子供にとって恩師のような先生に出会えるオンラインスクール事業を展開。 子ども向けオンライン英会話サービス「GLOBAL CROWN(グローバルクラウン)」を家庭向けと法人向けに提供している。今後は、好奇心を育むオンライン教育プラットフォームを目指す。 プライベートでは2児の母。