TOP イマ、ココ、注目社長! 消費者と直接つながるプラットフォームで、生産者のこだわりが正当に評価される世界をつくる。【前編】

2020/05/27

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第89回

消費者と直接つながるプラットフォームで、生産者のこだわりが正当に評価される世界をつくる。【前編】

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  • 株式会社ビビッドガーデン 代表取締役社長 秋元 里奈氏

 

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いわゆる「新型コロナ禍」によって外食産業が壊滅的な打撃を受け、また、それと連動する形で、あっという間に商品の売り先を失った生産者が途方に暮れる中、そのサービス内容と利益度外視の大胆な支援策で大きな存在感を発揮したベンチャーがあります。 

株式会社ビビッドガーデン(秋元里奈社長、2016年創業)は、こだわり食材のオンライン直売所「食べチョク」や、飲食店向け直送食材仕入れサービス食べチョクProなどの開発・運営を行う会社です。 

 

同サービスの特長は、生産者が個人や飲食店に対して、生産物を直接販売できるプラットフォームであること。 

もともとは、既存の流通では利益を上げづらかった生産者に対して、《利益率の高い、他の選択肢》を提供することを目的にスタートした事業ですが、今回のコロナ被害では、生産者・消費者双方にとって、その仕組みがより役立った形です。

 

IT業界から転身し、20代半ばで同事業を始めた秋元社長に、起業の経緯や今後の展望、経営者観などをうかがいました。

(聞き手/井上和幸)

生産者支援のため、コロナ禍の中、送料負担のキャンペーンを実施。 

ビビッドガーデンが運営する「食べチョク」は、2017年にスタートした、こだわり農水産物(野菜、果物、米、肉、魚、飲料など)のオンライン直売所。20205月時点での登録生産者数は1,400軒を突破しています。 

 

農家や漁業者は商品に自ら価格を設定してサイトに出品しますが、これまでの産直サービスとの違いは、生産者が直接商品を発送することです。消費者にとっては、そうした直のやり取りを通じて、生産者の思いや人柄などを、より身近に感じられるサービスとなっており、「農家と直接つながれば料理はもっと、美味しくなる」というわけです。 

さて、同社が新型コロナウイルス禍発生後の3月より取り組んでいた支援キャンペーンは、消費者が負担する送料のうち500円分を同社が負担するというもの(51日からは送料300円分負担+200円分のクーポン配布に変更)。 

 

これにより注文件数は2月から4月で33.6倍に増加。売り先を突然なくした多くの生産者の支援にはなりましたが、財務的にギリギリやりくりできる限界の金額まで同社が送料を肩代わりすることにしたため、このキャンペーン期間の同社の利益はほぼなかったそうです。 

「利用者の方も、『農家の人が助かるならこちらから買お...

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プロフィール

  • 秋元 里奈氏

    株式会社ビビッドガーデン 代表取締役社長

    神奈川県相模原市の農家に生まれる。慶應義塾大学理工学部を卒業した後、株式会社ディー・エヌ・エーへ入社。webサービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験した後、スマートフォンアプリの宣伝プロデューサーに就任。2016年11月にvivid gardenを創業。2020年にはForbes Asiaが選ぶアジアを代表する30歳未満の30人に選出。