TOP 敏腕キャピタリストの着眼点 「メタ起業家」として、製造・建設・物流業を支えるベンチャーに投資とサポートをする。【Vol.1】

2020/04/30

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敏腕キャピタリストの着眼点

第3回

「メタ起業家」として、製造・建設・物流業を支えるベンチャーに投資とサポートをする。【Vol.1】

  • 組織
  • 経営

 

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ベンチャーキャピタリスト(VC)から見た「ベンチャー、ベンチャー経営者」 を深堀していく 「敏腕キャピタリストの着眼点」――。この連載では、VCの方々に、VCという仕事にたどり着くまでの経緯や、VC側が投資を決める際のポイント、今後成長する経営者の共通点、お勧めの注目企業などをうかがっています。

 

第2回のゲストは、『IDATEN Ventures』代表パートナーの足立健太氏です。同社の投資方針は、製造業・建設業・物流業を支えるB to B技術やサービスに特化すること。ご自身のことを「キャピタリストというよりも共同創業者的な立ち位置」とし、「例えば次の産業を創るといったような挑戦は1社だけでは難しいので、私は複数の出資先のネットワークや技術を組み合わせて、one teamとして何か大きな仕掛けをしていく《メタ起業家》であろうと思っている」と語る足立さんに話をうかがいました。全3回でお届けします。

大学院時代にスタートアップに参加し、ビジネスキャリアがスタート。

足立さんのビジネスキャリアは、大学院の修士課程(物理学)に在籍中、スタートアップに参加したことに始まっている。

学部生時代は博士課程まで進むつもりでいたそうだが、そこで進路を変えたのは、「修士課程の先輩や同期が当たり前のように研究職に就く状況に違和感があった、見るべき世界は他にもあるのではないかという好奇心が芽生えたから」だという。

加えて、物理学の研究では、何か発見をして学会では評判になっても、基礎研究ゆえ短期的には世間へ何のインパクトも与えないことがほとんどだ。そのため「自分が生きている間に意味のあることができるのかと考えていたこともあった」と、足立さんは当時を振り返っている。

 

井上 学生時代に、物理学専攻であった足立さんがベンチャーに参加したこと自体がまず、非常に興味深いです。どのような経緯だったのですか?

 

足立 当時、物理学以外の世界を知りたいと思っていたのですが、ちょうどその時ベンチャーブームが訪れていて、会社のつくり方や経営に興味がありました。そこで物理学とは関係のない、企業経営の授業に参加していたときに、講義を担当されていた先生――企業から派遣されていたコンサルタントの方でした――から誘われました。「新しく会社やってみようと思うんだけど、足立君、一緒にどう?」と言われて、「ぜひやってみたいです」と即答しました。

 

井上 ビジネスの中身については、どう考えていらっしゃいましたか。

 

足立 アイデアは誘っていただいた方が既に持っていて、イメージコンサルティングという事業でした。自分の専門とは全く関係なかったのですが、経営者や政治家の方などに服装や話し方、照明の使い方などさまざまな面から《自分の見せ方...

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プロフィール

  • 足立 健太氏

    足立 健太氏

    IDATEN Ventures  代表パートナー

    製造業・建設業・物流業を支える技術やサービスに特化したシードVCの IDATEN Ventures ( イダテンベンチャーズ ) 創業者 兼 代表パートナー。Plug and Play Japanなど、多数のプログラムのメンターも務め、スタートアップエコシステムをけん引。 早稲田大学および大学院で物理学を専攻、理学修士 ( 大隈記念奨学生 )。 卒業後はリクルートやKPMG、スタートアップ経営、Mistletoeを経て、2017年よりベンチャーキャピタリストとして独立。飛び込み営業から経営者まで、物理学からファイナンスまで、これまで培った知識・経験をフルに動員し、スタートアップと伴走。 短距離走 ( 100m、200m ) の現役選手でもあり、2019年度の東日本マスターズ陸上で優勝。ボランティアで、週末、子ども向け陸上教室のコーチもしている。足が速くなることで子どもが自信をつけて羽ばたいていく姿に、日々、感動している。 目指すは、世界最速キャピタリスト。 ちなみにIDATENという名は、足が速い神様である韋駄天にあやかって命名。かつて韋駄天は、釈尊のために方々を駆け巡り、食物を集め届けることで、釈尊を支えて社会へ貢献。これがご馳走の由来。翻ってIDATENは、起業家のために方々を駆け巡り、経営資源を集め届けることで、起業家を支え社会へ貢献。これが未来を創る現代のご馳走であり、IDATEN Venturesの存在意義。

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  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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