TOP イマ、ココ、注目社長! VR技術を使った医療現場革命のトップランナー

2020/04/30

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第85回

VR技術を使った医療現場革命のトップランナー

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  • 経営
  • Holoeyes株式会社 代表取締役 谷口直嗣氏

 

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車の運転を楽にしたデバイスとしてカーナビに優るものはありません。それがあれば、地図を広げなくても、知らない道をすいすい進むことができます。
そのカーナビと同じものが手術の世界に普及し始めている。Holoeyes(ホロアイズ)が開発した医療サービス「HoloeyesXR」です。

 

患者のCTスキャンデータから3Dモデルを作り出し、VR(ヴァーチャルリアリティ:仮想現実)デバイスを用い、臓器や患部の立体的な把握を可能にする。医師がゴーグルを装着すると、患者の脳や臓器に、血管や神経、患部などを示す3次元画像が重ねて表示され、執刀の最適経路を示したり、名医の技を後進に伝授するのに役立ちます。
同社の代表取締役、谷口直嗣氏に、自身のキャリアからはじまり、起業のきっかけ、独自の経営論、今後の可能性などを伺いました。

 

(聞き手/井上和幸)

――大学の専攻が船舶海洋工学で、最初に入ったのが日本総研。それからゲーム制作の仕事に転じた後、医療関係で起業されたと。とてもユニークな経歴ですね。

 

谷口 傍から見ると、統一性がないように思えるかもしれませんが、基盤となっているのは、大学で学んだ流体力学、具体的には3次元のプログラミング技術です。製品や顧客は変わりましたが、どの職場でもそれが生きているので、自分としては一貫しているつもりです。

 

 

――日本総研ではどんな仕事をされていたのですか。

 

谷口 クレジットカードのシステム開発の部署に配属されたのですが、これは唯一、面白くなかった(笑)。1年半ほど勤めて、CG制作会社に転職しました。それから社内の同僚が関わっていたゲーム開発プロジェクトに誘われて参加し、フリーランスとして、さまざまなゲームの開発に携わるようになりました。

 

 

――NINTENDO64用に開発され、その後Game Cube用に移植された『動物番長』というゲームがあり、それも手がけられたとか。私も一時、夢中になってやっていたんです。何とも不思議な魅力のあるゲームでした。ゲームは昔からお好きだったのですか。

 

谷口 家にファミコンはありましたが、ゲーム少年というわけではありませんでした。私自身はゲームをプレイするより、作るほうが好きですね。

 

 

――そのゲームの世界から医療の世界に入るきっかけを教えてください。

 

谷口 フリーで活動している時、知り合いの小学館の編集者から、『家...

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プロフィール

  • 谷口直嗣氏

    Holoeyes株式会社 代表取締役

    横浜国立大学建設学部船舶海洋工学コース卒業 CGスタジオのR&D部門を経てフリーランスに、3Dプログラミングを軸にコンソールゲーム、インタラクティブ展示、スマートフォンアプリ、ロボットアプリケーション、VRアプリの企画開発を行う。 2016年10月にVR/MRを使った医療向けサービスを提供するHoloEyes株式会社を設立。 女子美術大学メディア表現領域にて非常勤講師としてゲームの企画開発の指導も行っている。 受賞歴 Autodesk Creative Design Awards 2016 インタラクティブ部門グランプリ TECH LAB PAAK 第6期 TECH LAB PAAK 賞 Microsoft Innovation Award 2017 優秀賞 楽天テクノロジー & イノベーションアワード2018 テクノロジー賞 など