TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【横山裕一氏】コンピュータの未来にはポジティブなイメージしかない。(Vol.3)

2020/03/27

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第28回

【横山裕一氏】コンピュータの未来にはポジティブなイメージしかない。(Vol.3)

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  • 経営者インタビュー
  • 株式会社アールフォース・エンターテインメント 代表取締役社長/ゲーム職人 横山 裕一氏

 

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国内大手パブリッシャーからの受託制作を中心に、多数のゲーム開発を行ってきたアールフォース・エンターテインメント。代表の横山裕一氏が、ゲームクリエーターとして正規の仕事に就くのは、実は24歳になってからだ。今回は、山あり谷ありだった道のりを歩き続けて来られた理由にスポットを当ててみた――

読書家だった少年時代。推理小説とSFとアラン・ケイ

――高校時代にテーブルトークRPGに出会って、そのシナリオ作りに夢中になる過程で小説の同人活動をなさったというくだりがありましたよね。私もものを書くのが好きなので気になるのですが、ストーリーライティングの素地はもともとお持ちでいらっしゃったんですか?

 

実は僕、本が大好きで小学校の時から図書館で本を借りまくっていたんですよ。最初にハマったのが江戸川乱歩の『少年探偵シリーズ』。そこからアルセーヌ・ルパン、シャーロック・ホームズ、そしてアガサクリスティに行かないで(笑)、今度はSFに夢中になりはじめました。推理小説だと思って借りたレイ・ブラッドベリの『華氏451度』がおもしろくて。当時は、スペース・オペラといわれるSF小説が山のようにありまして、片っ端から読みました。『キャプテン・フューチャー』とか『レンズマン』とかアシモフも好きでしたね。『鋼鉄都市』なんか最高だったなぁ。

――ああ、なるほど。納得がいきました。

 

そこでまた間違って借りたのが、アラン・ケイの書いた「ダイナブック構想」が書かれていた本。「将来のコンピュータは、常にネットワークで繋がっている」とか、「マウスを使ってアイコンを組み合わせるとビジュアルでプログラミングができる」とか、もう「すごいなぁ!」って。

 

 

――いきなり、アラン・ケイですか。

 

様々な場所にコンピュータが隠蔽されて、ネットワークで繋がれていて、そんな状況になった時、そこでゲームができればとてつもなくおもしろい世界になるだろうなと思いました。それで僕も、日本橋でジャンク品のモデムを買ってきて、型番を調べてハンダごてで組み立てて。パソコン通信でテキストタイプのゲームを親に内緒で始めました。

 

 

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プロフィール

  • 横山 裕一氏

    株式会社アールフォース・エンターテインメント 代表取締役社長/ゲーム職人

    1972年 大阪府生まれ。 京都コンピューター学院に特待入学、その後除籍。 24歳までフリーターとして、コックや大工、ビラ配りなど様々な職業を経験する。 専門学校からフリーター時代に、友人らとインディーズゲームを制作、海外で5万本以上のスマッシュヒットを記録した。 1998年からゲーム専門学校にて講師を勤め、そこで知り合った木村信行(現専務取締役)と翌年、有限会社アールフォース・エンターテインメントを設立。 ハドソン、セガ、スクウェア・エニックス、バンダイナムコ、コナミ等の大手ゲーム会社と直接取引し、家庭用ゲーム機や携帯電話機向けゲームを現在までに333本以上リリースしている。 2011年にリリースしたiOS向け自社オリジナルタイトル「Coinfalls忍」は全世界64ヶ国以上でゲームのジャンルランキングでBest3以内に入った。 スマートフォン向けでは、開発したゲームの約8割が各アプリマーケットでダウンロード数1位を獲得している。 2019年9月にサイバーエージェントグループから独立し、現在もディレクター/プロデューサーとして新規ゲームの制作を行う傍ら、専門学校の講師を続け後進の育成にも力を入れている。