TOP 異能の経営者【I know.】横山 裕一氏 ゲームで人生が変わった。僕は間違いなくそんな人間の一人(Vol.1)

2020/03/13

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第1回

ゲームで人生が変わった。僕は間違いなくそんな人間の一人(Vol.1)

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  • 株式会社アールフォース・エンターテインメント 代表取締役社長/ゲーム職人 横山 裕一氏

 

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iモードが登場した当時から、モバイルゲームの開発にとりくみ続けてきた株式会社アールフォース・エンターテインメント。

 

社の理念「お客様に尊敬され、お客様の人生を変えるエンターテインメントを創造する」は、社長の横山裕一氏が辿ってきた道のりと深い関係があるという。小中学生時代からすでに異能ぶりを発揮していたという横山氏、まずは、その少年期を振り返るところからはじめてみよう――

■厳格な父にゲームを禁止されて

――なんでも小さい頃からゲームが相当好きだったとか。

 

コンピュータゲームが一般的に世の中に出回り始めたのは、僕が幼稚園に通っていた頃からなのですが、父が教員だったせいもあり、とにかく厳格で「ゲームなんてやったら頭が悪くなる」とまったく触らせてもらえない。でも、面白そうですからなんとか触ってみたいわけです。それでまず考えたのは、バス代をごまかすこと。今はもう時効だから言えますが、当時一人で公共のバスに乗って幼稚園に通っていましてね、運賃を支払う際に全部10円で一度にジャーッとやるわけです。こうすると、1枚くらい少なくてもわからないでしょう?

 

 

――捕まります、捕まります(笑)

 

それで、そのごまかした10円を毎日コツコツ貯めて、駄菓子屋さんの前にあるゲーム機で遊ぶというのが当時、至福の時間でした。

今考えると、なんて酷いことをしていたのだ、という感じです。完全に犯罪です、あー恐ろしい子だ。

■小学生にして複数社の起業(?)経験を持つ

それから、小学2年生の頃に「電子工作の本」に出会うのですが、見事ハマりまして、サンプルの設計図を元に色々アレンジして、簡単なゲーム機を作りました。

 

電子工作と言っても、ICを使うわけではなく、使う部品はスイッチと電池と電球とモーター位なもので、例えば、ついたてを挟んで、両側にボタンが5つずつついている機械をつかって、僕が「あなたの好きな果物はなんですか? 1番いちご、2番ぶどう、3番…」とか問題を出すんです、(向かい合った相手が)同時にボタンを押すと、同じ答えを選んだらランプが光って「あ、二人ともいちごでした。相性がいいですね」みたいなフィーリングカップルマシンとか。あとは、針金を曲げて、その針金にあたらないように、輪っかの針金をスタートからゴールに導く電流イライラ棒みたいなものとか、本当に簡単な装置なんですが、クラスの皆は楽しんで遊んでくれました。

 

 

――ありましたね、電流イライラ棒!なつかしい。

 

当時、子供の間では牛乳のキャップを通貨代わりにしていたのですが、メンコにしたり、吐いた息で裏返ったキャップを奪う遊びなどをしていたんですね。

 

みんな、どうにかしてキャップを集めたいわけ。ところが僕はどうもメンコとかが得意じゃなくて、それで学校の休み時間に電子工作のゲームセンターを営業していました。1回遊んだらキャップ1枚とか。電流イライラ棒をクリアしたらキャップを2枚返すとか。

 

 

――なんと、お店を開いて商売を。

 

すると、隣のクラスからもお客が来て、商売繁盛。牛乳キャップ長者になりました。ところが、授業中にゲーム機のメンテナンスをしているのが先生にバレて、営業停止になってしまった。公権力には逆らえなかったですね…(笑)。

 

 

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プロフィール

  • 横山 裕一氏

    株式会社アールフォース・エンターテインメント 代表取締役社長/ゲーム職人

    1972年 大阪府生まれ。 京都コンピューター学院に特待入学、その後除籍。 24歳までフリーターとして、コックや大工、ビラ配りなど様々な職業を経験する。 専門学校からフリーター時代に、友人らとインディーズゲームを制作、海外で5万本以上のスマッシュヒットを記録した。 1998年からゲーム専門学校にて講師を勤め、そこで知り合った木村信行(現専務取締役)と翌年、有限会社アールフォース・エンターテインメントを設立。 ハドソン、セガ、スクウェア・エニックス、バンダイナムコ、コナミ等の大手ゲーム会社と直接取引し、家庭用ゲーム機や携帯電話機向けゲームを現在までに333本以上リリースしている。 2011年にリリースしたiOS向け自社オリジナルタイトル「Coinfalls忍」は全世界64ヶ国以上でゲームのジャンルランキングでBest3以内に入った。 スマートフォン向けでは、開発したゲームの約8割が各アプリマーケットでダウンロード数1位を獲得している。 2019年9月にサイバーエージェントグループから独立し、現在もディレクター/プロデューサーとして新規ゲームの制作を行う傍ら、専門学校の講師を続け後進の育成にも力を入れている。