TOP とことん観察マーケティング オンラインとライブ戦術 ブシロードのコンテンツ経営に学ぶ

2020/02/05

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とことん観察マーケティング

第30回

オンラインとライブ戦術 ブシロードのコンテンツ経営に学ぶ

  • マーケティング
  • 経営
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長 野林徳行氏

 

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野林徳行です。

「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただております。

 

30回目のコラムです。

 

『カスタマーを知る』ことの大切さを毎回書かせていただいています。

 

多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが大事と言いながら、足元の数字を優先してしまっています。

 

足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正の大きさが小さくなります。

 

今回は、2020年1月4日・5日東京ドームで7万人を動員した新日本プロレスから親会社のブシロードの考え方を学びます。

 

 

■新日本プロレスの躍進

ブシロードが親会社となってから躍進を続ける新日本プロレス。以前にもレポートしましたが、広告宣伝力、配信戦略、海外戦略、グッズのクオリティ向上、世界のプロレス団体との提携など、ブシロードのナレッジや資金力で大きな成長を遂げました。

 

また、最大のコンテンツである選手についても、ブランディング、SNSの促進による発信力の強化、アミューズとの提携による露出強化、そしてなによりも人材育成や他団体選手の獲得とまさに経営レベルの向上が見て取れます。現在ではアメリカのWWEに続き世界第2位のプロレス団体となっていますが、木谷会長としては1位との差がまだまだ大きく、これをどう詰めるかだ とおっしゃっています。

 

この1月にはさらにメキシコ最大のプロレス団体CMLLとの提携により、ルチャリブレと呼ばれるメキシコのプロレス大会を日本で開催しました。新日本プロレスは、どちらかが立ち上がれなくなるまで戦い決着をつけるイメージ。WWEは、シナリオライターによるスーパースターのドラマに共感しているイメージ。ルチャリブレは華やかなマスクマンたちが飛び技や関節技を得意のパターンで楽しませてくれるイメージ、必ず正義の味方側と悪い側に分かれて戦うパターン。

 

こういった違いがあるのでそれぞれを楽しめるのと、それぞれの団体のレスラーの融合を楽しめるのも魅力です。新日本プロレスは、イケメン選手や楽しいメキシカンを投入することで女性ファン層を獲得し業績拡大を実現しています。ブームとは、女性がついた瞬間に爆発を始めます。以前のコアファンだけのエヴァンゲリヲンが女性ファンを獲得したことによって一気にメジャーに躍り出たのも納得できます。コンビンのキャンペーンでもジャニーズ事務所やLDHとのタイアップが行われるのは、女性がわざわざ店に足を運ぶことが期待されているからなわけです。

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プロフィール

  • 野林徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演などを実施中。