2020/01/22
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イマ、ココ、注目社長!
第65回
洗濯物をたたむ毎日から解放される、新しいライフスタイルを提供。
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- 山崎 美香氏 株式会社アピッシュ 代表取締役
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「衣類を洗濯・乾燥する時間がない」、あるいは、「洗濯した衣類をたたむのが嫌い」——男性も女性もとにかく忙しい現代社会では、こんな悩みのある人は多いことでしょう。そんな声に応えたことで注目され、着実に成長を続けているのが、洗濯代行&コインランドリーの『WASH&FOLD(ウォッシュ&フォールド)』です。2005年に同サービスを日本に初めて持ち込み、現在は26店舗(うちFCが21店)を展開する株式会社アピッシュの山崎美香さん(代表取締役)に話をうかがいました。
(聞き手/井上和幸)
『WASH&FOLD』(=洗ってたたむという意味)の洗濯代行サービスは、こんな仕組みです。
①洗濯ものを専用のランドリーバッグ(詰め放題)に入れる
②お店に預ける(デリバリー、持ち込み、インターネット注文のいずれか)
③1バッグずつ個別に、環境や肌に優しい 環境に配慮した洗剤で水洗い
④スタッフが一点一点ていねいに手でたたみ、ビニール袋に詰め、軽く圧縮してからランドリーバッグで戻してくれる
創業者の山崎美香さんが「洗濯代行サービス」に出会ったのは、2004年のこと。カフェ経営をしている会社の新しいビジネスとして考えていたケータリングの視察でアメリカを旅行中でした。
洗濯嫌いだった山崎さんは、コインランドリーにいるスタッフが衣類を手でたたんで返してくることに感心し、日本にはまだ同様のサービスがないことを確認すると、ケータリングから方向転換して、都内代々木の住宅地に第1号店をオープンします。
ただし、そこはもともとケータリング事業のセントラルキッチンのために借りていた物件で、新規のお客さまがいきなり来てくれるような場所ではありません。そこで、クリーニングの取り次ぎサービスも併設して、地道にPRをしていくことにしたそうです。
そして、もう1つ。昔は、コインランドリーというと、薄暗くて、殺風景で、破れたマンガ雑誌が放置されていたり、蛍光灯がちかちかと消えかかっているなど、女性が利用するには勇気が必要な場所でした。2000年代になるとだいぶきれいにはなっていましたが、山崎さんは、そこをさらに改善すべく、カフェで頼んでいたデザイナーに頼んで、当時としてはとてもオシャレな店舗をつくりました。
女性が罪悪感を持つことなく洗濯物を出したくなるような、また、男性が一人で持ち込めるような場所を目指したといいます。
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