2020/01/06
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第200回
適切な多角化、不適切な多角化。
- エグゼクティブ
- マネジメント
- 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸
「企業史は、多角化には適切なものと不適切なものがあることを教えている。適切な多角化は、単一市場や単一技術の最高水準の企業に劣らない業績をもたらす。不適切な多角化は、不適切な事業に特化した単一市場や単一技術の企業並みの業績しかもたらさない。」(『マネジメント–-課題、責任、実践』、1973年)
このことは、多角化それ自体は良くも悪くもないということを表している。
つまりは、自らの強みを活かし、持てる資源から最大限のものを引き出すには、いかなる多角化が必要かを考えることこそ、トップマネジメントの重要な仕事だとドラッカーは言う。
そこ...
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