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2019/10/02

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とことん観察マーケティング

第24回

マニアックなジャンルの配信ビジネスについて考える

  • マーケティング
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長 野林徳行氏

 

野林徳行です。

「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただております。

 

24回目のコラムです。

 

『カスタマーを知る』ことの大切さを毎回書かせていただいています。

 

多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが大事と言いながら、足元の数字を優先してしまっています。

 

足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正の大きさが小さくなります。

 

今回は、プロレスやモータースポーツといったマニアックなジャンルの配信ビジネスについて考えてみます。

 

以前に、新日本プロレスの業績拡大についてレポートした時に、親会社である株式会社ブシロードの木谷さんが「勝負は配信である!」とおっしゃっていたことを書きました。今回は、テレビ放送によって誰でも知っていたジャンルが、今は深夜放送や、CS放送などマニアックなファンしか見ることができない状況になってしまい、なかなか一般の人からの認知を得られないコンテンツについて書いてみます。私は好きなジャンルがモータースポーツとプロレスなので、この2つを「F1グランプリ」と「新日本プロレス」で比較してみます。

 

■F1グランプリ

F1と言えば世界最高峰の自動車レースです。歴史も長いですが、HONDAが参戦していたことや、中島悟、鈴木亜久里、片山右京などの日本人ドライバーが参加していたこともあり、世界への挑戦として人気を誇っていました。

 

特に日本グランプリでは、日曜日の午後に生放送されるほどの人気でした。詳しくない人でも、アイルトン・セナのことは知っているのではないでしょうか。当時は日本グランプリと言えばフェラーリのキャップやTシャツを着た人が大半でスタンド席が赤く染まり、まるでイタリアにいるかのようでした。

 

プロレスもそうですが、こうしたコンテンツの人気が減っていく背景には、他の楽しみが増えたということがあります。

 

テレビが最高の楽しみであった時代からすると、携帯電話やゲーム機が、雑誌や新聞を読む時間を奪うだけではなく、家に帰ってもテレビではなくずっとスマートフォンを見ていることが当たり前になりつつあります。

 

 

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プロフィール

  • 野林徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演などを実施中。