2019/09/25
1/1ページ
成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」
第65回
日本中が涙! 九州新幹線開通直前に流れた「幻の180秒CM」がコレ
- 組織
- 経営
- 寺田 庸二氏 ダイヤモンド社 書籍編集局 第三編集部 副編集長
成功する経営者は皆、多読家。
「TERRACEの本棚」では、成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『感動経営』。
本書の編集を手掛けられた、ダイヤモンド社の寺田庸二氏に見どころを伺いました。
JR九州トップ(現会長)の唐池恒二氏には「3つ」の夢があった。
1 九州新幹線
2 ななつ星
3 株式上場
JR九州(九州旅客鉄道)のスタートは、今から32年前の1987年4月。きっかけは国鉄民営化だったが、その実態は惨憺たる状況。中央からは「三島(さんとう)JR」と揶揄され、赤字は「300億円」に達していた。
だから、この「3つの夢」は、絶対に無理、というレベルだったのだ。
それが今やどうだろう。
売上の6割を「高速船ビートル」、「赤坂うまや」、不動産、農業、ドラッグストアなど、鉄道以外の事業で上げ、『カンブリア宮殿』(テレビ東京系、2018年3月1日)でも話題沸騰。実に37のグループ会社で「黒字500億円」(書籍刊行時)の会社に変貌。
3つの「夢」をすべてかなえてしまったのだ。
民間の鉄道会社が、赤坂で予約が取れない居酒屋「赤坂うまや」を経営し、その直売所「うちのたまご」(赤坂)では「たまごかけごはん」を提供。羽田空港でも大繁盛店になっている。
一体全体、何が起こっているのか?
唐池氏は「気が満ちあふれているお店は必ず繁盛する」という。
本当にそうなのか?
先日、『感動経営』担当編集の私は、唐池氏に内緒で「赤坂うまや本店」に、ある大切な著者を案内した。
このお店、まず、入口の佇まいが違う。
東京メトロ・赤坂見附駅徒歩3分の場所に、こんなところがあったのか!
と誰もが驚く、ある種、異様な空間が突如として現れる。
一瞬、ココはどこ? 本当に赤坂? と戸惑うのだ。
ぐるなびの「赤坂うまや本店」ページにはこうある。
「驛」と書いて「うまや」。
昔も今もあたたかいおもてなしで旅人の心を癒す和みの空間です。
美味しい季節の素材にこだわって、九州をはじめ全国から選りすぐった食材、
そして素材の味を生かした調理で本物の「旨い」をお届けします。
総合ディレクターは澤潟屋 三代目市川猿之助。
都会の隠れ家のような静かな佇まい、暖簾をくぐると広がるモダンな和のしつらえ、
お客様の大切な時間を演出します。
これはウソではなかった。
本当に繁盛していて、九州ならではの贅を尽くした料理の数々。
当日は「藤の間」という個室(有料)を予約したのだが、7名の方々と本当にリラックスしながら過ごすことができ、ここに来て本当によかったと思えた。
&nbs...
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。