TOP イマ、ココ、注目社長! 「オーダーテイメント」でおもてなしの未来を創造する  ITで省力化するのではなく、新しいおもてなしを創る。

2019/07/31

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第38回

「オーダーテイメント」でおもてなしの未来を創造する  ITで省力化するのではなく、新しいおもてなしを創る。

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  • Okage株式会社 代表取締役CEO 内田 善久氏

 

飲食店でお客さんが端末を操作して注文するセルフオーダーもすっかり見慣れたものになりました。今回ご紹介するOkage株式会社は、2009年から他に先駆けて、クラウド型システムを用いた飲食店向けモバイル自動化ソリューション「Okageシリーズ」などの開発と販売をしている会社です。セルフオーダーというと、いわゆる「おもてなしの精神」とは遠いために顧客満足度が下がるのではないかと懸念されがちですが、それに対して同社の内田善久 代表取締役CEOは、「私たちは省力化というよりも『新しいおもてなしをつくりましょう』とご提案している」と言います。人間と機械が共存共栄する新しいおもてなし「オーダーテイメント」を提唱されている内田社長に話をうかがいました。

(聞き手/井上和幸)

エンターテインメントならぬ「オーダーテイメントでおもてなしの未来を創造する」を謳う同社には、特許取得済みの「オーダーブック」(電子カタログ型コマースアプリ)というサービスがあります。

 

デジタルメニュ―の場合、どの商品も種類ごとに均等に表示されていることが大半であるのに対して、同社の「オーダーブック」は、紙のメニューをそのまま取り込んだデザインになっているのが特長です。注文したいときには、メニューをめくりながら食べたい商品に指でタッチするだけ。特にシニアの方などには、デジタル機器であることをあまり意識せずにオーダーできる、優しい(易しい)つくりになっています。

 

私たちも実際にお店で使ってみましたが、操作がとても楽しいのです。

 

一方、お店側にとっても、簡単な操作で紙と同じようにメニューに「強弱」をつけたり、味のある手書きのデザインで自分の思いやおすすめ商品を伝えることができます。

 

内田社長によれば、「うちのお客さんは、これでファンになってくれた人がほとんど」であり、大手外食チェーンから個店まで幅広く導入されているそうです。

 

 

――「注文をエンターテイメントに」というのは、とても面白いコンセプトですね。

 

内田 ありがとうございます。「速い、安い」というのが今のeコマースの2大価値になっていて、Amazonも基本的にはそこを追求しています。しかし、飲食のように「体験を売る場所」の場合は、それだけでは行き詰ってしまいます。究極のところ、それならフードデリバリーの「Uber Eats(ウーバーイーツ)」が一番いいという話になってしまい、体験を売るという商売が成り立たなくなるのです。

 

基本的に飲食業では、テクノロジーによって「その体験がリッチになるお手伝い」ができなければいけません。「注文自体が楽しい」とか、シズル感(瑞々しさ)とか、「美味しそうに見える」といった感性が非常に大事だと思っています。

 

 

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プロフィール

  • 内田 善久氏

    Okage株式会社 代表取締役CEO

    大手証券会社、ベンチャー企業向け証券会社役員、自然言語処理ベンチャー創業を経て、2009年6月に飲食店向けモバイルオーダーエントリーシステム企業を創業。その後中堅システム会社の代表に就任すると同時に傘下となるが、2014年8月にMBOで再独立する。 2016年10月よりOkage株式会社に社名変更して、飲食店向けモバイル自動化ソリューション「Okageシリーズ」の本格的な拡販を始動。 フロント系&基幹系システム開発、コンテンツ制作、デジタルサイネージ、通信、AIなどの様々なIT領域の事業経験が、Okageシリーズのベースになっている。