TOP イマ、ココ、注目社長! 社風や個人の性格を数値化し、採用・人事でのミスマッチを防ぐ。

2019/07/17

2/4ページ

第36回

社風や個人の性格を数値化し、採用・人事でのミスマッチを防ぐ。

  • イマ、ココ、注目社長!
  • 経営者
  • 組織
  • 経営
  • 株式会社ミライセルフ 代表取締役社長 表 孝憲氏

 

――最初にこういう診断サービスをやろうと考えたときには、今とは少し違う切り口から入られたそうですが。

 

 「テストを使って価値観を可視化して自分に合う人を探せる」といったところは一緒なのですが……、

 

 

――使い方のニーズが違う?

 

 そうですね。私はモルガンに入るときに、先輩から「君はきっと辞める。興味を失うことがきっとあるよ」と言われたんですね。そのときに、自分は幼かった、というか、まだガキだったので、「お前が言うな」と思ってしまった。「あんたはそう思うかもしれないけれど俺は絶対に辞めないぞ」と。

 

その後、結局はモルガンを辞めてしまったのですが、「あのとき、なぜ素直に聞けなかったのだろう?」と考えてみると、その先輩と私とでは、キャリアも性格も考え方も全く違ったからです。逆に言うと、自分自身が言うことなら聞いていたと思ったんです。「俺は5年後に辞めたから、お前も自分のキャリアをきちんと考えておけよ」と。

 

「自分の言うことなら聞いた」ということをもう少しブレイクダウンすると、例えば、自分とキャリアが似ていて、自分と性格とか思考パターンがかなり近い人なら、意見を聞く可能性があるなと思ったんですね。

 

 

* * *

 

 

ちなみに、表社長が考えていた当初のサービス内容は、自分とキャリアや性格や考え方が似ている人を「メンター」として紹介するというもの。これは表社長が若き日に、先輩からの貴重な忠告を素直に聞けなかった失敗から思いついたもので、一定の反響もありましたが、結果的に、マネタイズに失敗。ピボット(方向転換)して、現在のサービスに至っています。

 

採用目的で始めたサービスが、社内人事のツールとしても高い評価を受ける。

――具体的に今のサービスが最初にどちらかの会社様でハマったケース、あるいは、「これでいける」と手応えを感じたケースはどんなものだったのでしょうか。

 

 後に上場したコンサルティング会社さんですが、「テストを解いて採用に使ってください」と話そうとしていたら、「まず社内の分析ができて、社内にどういう人がいて、どういう人が活躍していそうで……といったことがきちんと可視化できるツール部分だけでも十分ありがたい。この部分だけでお金を払いますよ」と言ってくださったことがありました。また、ある小売業さんからも、「社内のどういう人が辞めやすいのか? というデータの蓄積は、すごい意味がありますよ」と言っていただいたことがあり、それらの声が企業側のサービスに振ろうと思ったきっかけにはなりましたね。

 

 

――最初、いわゆるセールスはどういう風にされていたのですか?

 

ほとんどが紹介です。ウェブサイトはあったものの、いわゆるきちんとしたマーケティングはあまりできていませんでした。ピッチイベントなどで知り合った方々にきちんと挨拶して回ってご紹介をいただいき、じわじわ広がっていった感じです。

プロフィール

  • 表 孝憲氏

    株式会社ミライセルフ 代表取締役社長

    1981年東京都生まれ。京都大学法学部卒業。在学中はアメリカンフットボール部に所属し、4年時は副キャプテンを務める。 卒業後、モルガン・スタンレー証券株式会社の債券統括本部に入社。営業としてトップセールス賞を11期連続で受賞する傍ら、入社半年後から週末を利用して面接官としても従事し、全社の採用リーダーとして1000人以上の学生と面接を行う。 2013年に退職し、カリフォルニア大学バークレー校ハースビジネススクールに留学、リーダーシップ論・組織心理学を中心とした授業をとり、経営学修士(MBA)を取得。 在学中にGoogle米国本社に勤務していた井上と「人と組織のミスマッチをなくして、仕事で不幸に感じている人をなくす」というビジョンの元に株式会社ミライセルフを2015年5月に設立。