TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【広津崇亮氏】この会社が成功することで、 世界が変わる。(Vol.5)

2019/06/20

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第25回

【広津崇亮氏】この会社が成功することで、 世界が変わる。(Vol.5)

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  • 経営者インタビュー
  • 株式会社HIROTSUバイオサイエンス 代表取締役 CEO 博士(理学) 広津 崇亮氏

 

線虫を利用したがん検査『N-NOSE』の実用化に向けて研究・開発を進める株式会社HIROTSUバイオサイエンスの代表、広津崇亮氏。なんと、がん検診を広めるためにコンサート会場に行ったり、海外へ足を伸ばしたりもしているという。広い視野を持って取り組むその背景には「研究者が輝く未来」というビジョンがあった。これは具体的にどういうことなのか、詳しく聞いていく──。

 

■コンサートでうちわを振りながら「がん検査」を考える

――エイベックスさんと取り組みをされるというリリースを読みましたが、具体的に何をされるのでしょうか?

 

がん検診の受診率をアップするための試みですね。今、国がやっている受診率をアップさせるための試みって、ほとんどがポスターを貼るぐらいです。でも、それだと受診率は上がらない。そもそも日本のがん検診の受診率は低すぎるのです。

 

 

――そうなんですね。受診するのが面倒くさい、というのが原因なのでしょうか。

 

そうです。ですからそこは技術的には『N-NOSE』によって以前より良くなると思います。とは言え、ポスターを貼り続けるだけではうまくいかない。でも、医療技術というのは薬機法の問題とかもあってCMが打てないのです。いまは私もこういった話をしていますが、これは実用化していないから話せるわけで、実用化したら言えなくなります。

 

 

――そういうことなんですか。

 

ですから、何か新しいやり方のプロモーションが必要になるのではないかと思っていたわけです。そして、がん検診の受診率を上げるためには若い人たちに最初に伝えなければいけない。

 

 

――早くから受診する習慣をつけてもらいたい、と。

 

ええ、それで若い人に訴求できる会社といったら若い人が好きなアーティストを擁するエイベックスではないか、と繋がって。テレビでCMとかを打つのではなくて、エイベックスに所属する影響力を持ったアーティストからSNSなどを使って発信してもらう、ということを狙っているんです。

 

 

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プロフィール

  • 広津 崇亮氏

    株式会社HIROTSUバイオサイエンス 代表取締役 CEO 博士(理学)

    1995年、東京大学理学部生物学科卒業。1997年、東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 修士課程修了後、サントリー株式会社に入社。商品開発部に配属され充実した社会人生活を送るも、研究をやり残したという想いが心に残り、翌年会社を退職し学問の世界へ戻る。東京大学大学院博士課程在学中の2000年3月、線虫の匂いに対する嗜好性を解析した論文が英科学誌「Nature」に掲載され、その後も線虫に関する研究の実績が各方面より注目を集める。2013年より線虫ががんの匂いを嗅ぎ分けられるかについての研究を開始、そこで得た手ごたえを社会に還元するため2016年に起業。線虫を用いることで簡便・安価・高精度・早期発見を可能にした がんの1次スクリーニング検査を「N-NOSE」 と名付け、現在は協力会社と連携を図りながら間近に迫る国内実用化(2020年1月予定)に向け邁進している。