2019/06/19
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第31回
Chatworkの開発者が描く 全ての人の働き方を、楽しく創造的に変える未来。
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- Chatwork株式会社 代表取締役CEO兼CTO 山本 正喜氏
電話からファックス、ファックスからメール、そして、メールからチャットへ――。時代とともにビジネスコミュニケーションは変化しています。今回ご登場いただくChatwork株式会社は、ビジネスチャットのパイオニア。
2011年3月にリリースした「Chatwork」は、現在、22万2,000社以上が利用しており、KEIEISHA TERRACEの読者の皆さんの中にも、今や「Chatwork」がなければ仕事が回らないという方も多いのではないでしょうか。同社の代表取締役CEO兼CTOで、「Chatwork」の開発者でもある山本正喜さんに、同サービスの開発秘話やワークスタイル、経営者の役割、同社が今後目指すものなどについて話をうかがいました。
(聞き手/井上和幸)
ビジネスコミュニケーション、特に、社外の人材も交えた情報共有においては欠かせぬツールとなった感がある「Chatwork」--。
すでにご存じの方も多いでしょうが、同サービスは、①グループ・個人チャット、②ファイル共有、③タスク管理、④ビデオ・音声通話、⑤メモやファイル管理などに使える自分専用チャット(マイチャット)――などの機能を持つクラウド型ビジネスチャットです。
山本社長によれば、そもそも同社(前身の「EC studio」2000年創業)では以前から、社内のコミュニケーションにチャットを使っていたそうです。当然「Chatwork」はまだ生まれていないので、「Skype」や「MSNメッセンジャー」など既存のツールを使っていました。
こうしたチャットに、ビジネス用の機能を追加し、さらにクラウドにしてどのデバイスでも使えるようにしたらもっと便利ではないか? と思いつき、企画したのが現社長の山本正喜氏でした(当時は取締役CTO)。
――そのときはもう、外販を想定したのですか?
山本 私はそのつもりでしたが、却下されました(笑)。「難しいだろう」とか「ちょっと時代が早すぎる」と。しかし、私はどうしてもやりたかったので、「社内システムでいいからやらせてほしい」と言ったら、「便利になるならいいが、ただし1人でやれ」ということで、社内のみんなが、「あの人は何をしているんだろう?」と思っている状況の中、1人でつくっていました。
――そのとき従業員数は?
山本 30人強でした。社内の利用でこなれてきて、「これは便利だね」とみんなの満足度が上がった頃に、転機がありました。
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