TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 急成長を続けるGunosy 驚異の推進力を生み出す戦略とは

2019/05/13

1/1ページ

第38回

急成長を続けるGunosy 驚異の推進力を生み出す戦略とは

  • 組織
  • 経営
  • 総合法令出版 編集長 久保木勇耶氏

 

60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >

 

 

成功する経営者は皆、多読家。
成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『センスのいらない経営』。
編集を手掛けられた総合法令出版の久保木勇耶氏に、本書の見どころを伺いました。

 

 

本書の著者である福島良典さんは、大学院在学中の2011年に「グノシー」を開発。
個人にカスタマイズされたニュースが届く、という画期的なサービスは急速に普及し、累計ダウンロード数は2700万件を突破しました(2019年1月時点)。

 

サービスを提供する株式会社Gunosyは、創業から2年半でスピード上場(2015年4月に東証マザーズへ上場。2017年12月には東証第一部へ市場変更)を果たします。

 

何がこの急成長をもたらしているのか。その疑問が、本書の企画の始まりでした。

 

福島さんに初めてお会いしたときの率直な感想は、「めちゃくちゃ頭の回転が速い」でした。
職業柄、多くの著名な経営者やクリエイターの方々にお会いしますが、当時29歳だった福島さんの語る言葉は、その中でもずば抜けて尖鋭的でした。

 

自分たちのビジネスの在り方、変化を続ける市場の分析、将来予想とそこに必要な対応、次から次へと新鮮なフレーズが溢れてきます。この時点で、企画の成功を確信しました。

 

その根底にあるのは、爆発的に進化するテクノロジーへの対応です。

 

テクノロジーは、時に暴力的に市場環境を変えていきます。
本書の中で取り上げている事例として、古くは蒸気機関、蒸気機関車が走るようになった時代に、どれだけ速い馬を育てても勝負になりません。近年の例でいえば携帯電話です。誰もが外出先で連絡を取れる時代に、「もう一度、全家庭に固定電話を普及させよう」と言っても無理な話です。

 

過去に繰り返されてきた環境変化が、いま、従来とは比べ物にならないほどの速さで進んでいます。これは職業や業界に限った話ではなりません。まずその事実を認めることでしか、私たちは未来を描くことができないのです。

 

福島さんは本書の執筆中、株式会社Gunosyの代表を退かれました。ブロックチェーンという新たなテクノロジーの大波に乗り遅れないよう、自らがその技術開発に専念するためです。

 

世の中にイノベーションを届け、周囲から見れば脅威的な速度で成長している企業の創業者は、「おわりに」の中で、こう綴ります。

 

「ブロックチェーンという大波に世界中の天才的な起業家が飛び込んでいく姿を目の当たりにしていると、いまの時間の使い方で本当に彼らに勝てるのだろうかという不安を、常に感じるようになった」

 

この姿勢に、冒頭の疑問の答えが見えてくるように思います。

 

『センスのいらない経営』

著者:福島 良典

出版社:総合法令出版

価格:1,512円(税込)

...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 久保木勇耶氏

    総合法令出版 編集長

    鳥取県出身。広告会社での営業・編集職を経て、MOKU出版に入社。月刊『MOKU』のライター・編集者として勤務。 2016年に総合法令出版に入社、書籍編集を担当する。 2018年に編集長就任。 主な担当作品に『自分イノベーション』(夏野剛著)、『一流の男が絶対にしないこと』(里中李生著)、『お金の不安からいますぐ抜け出す方法』(大嶋信頼著)、『死ぬときに後悔しない生き方』(内藤いづみ著)、『仕事論』(藤村忠寿・嬉野雅道著)、『世界最先端の研究が教える すごい心理学』(内藤誼人著)など。