TOP イマ、ココ、注目社長! 日本企業のグローバルな挑戦を支援する事業開発集団。【前編】

2019/04/17

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イマ、ココ、注目社長!

第21回

日本企業のグローバルな挑戦を支援する事業開発集団。【前編】

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株式会社Tryfunds(トライファンズ)は、「挑戦をカルチャーに。」をビジョンに、企業に対してアドバイザリーやM&A、戦略コンサルティングなどのサービスを行っている会社です。

 

2018年には、現在世界150カ国の企業が利用するオンラインM&Aプラットフォーム「BIZIT M&A」もスタートしました。同社の次なるフェーズを、「事業創造カンパニー、もっと言うと、カンパニーファクトリー構想を目指したい」と語る丹野裕介 代表取締役CEOに話をうかがっています。

五輪出場をめざす競泳選手から起業家の道へ。

――まずは「トライファンズ」を創業した経緯からお願いします。

 

丹野 2012年に創業したのですが、当社は他の企業と比べて緩やかな成り立ちです。というのも、だいたいベンチャー企業を創業する際には、「何をやるか?」という事業内容から決めると思います。結果、ワンプロダクト・ワンサービスで、「サービスの名前=自分たちの会社の名前」という企業をよく見ますが、私共は「トライをファンズさせる」、つまり「挑戦を蓄積させる」ことで世界が良くなるだろうというところから起草し、スタートしています。

 

それを思い付いたきっかけは、偶然、早稲田大学で「ベンチャー起業家養成基礎講座」という授業を履修し、そのコンペでチーム優勝したことでした。そのときに、「これだけ燃えられるものがあるのだな」と、起業や経営の面白さを知りました。その後、実際に会社を1社立ち上げて売却するというプロセスがあるのですが……。

 

 

――たしか、アスリートの支援事業でしたよね。それは、早稲田のベンチャー支援プロジェクトのときに着想されたものですか?

 

丹野 いえ、そのときとは別のアイデアです。実は、私は0歳から18歳まで水泳をやっていて、オリンピックに出場して金メダルを獲ることが子供の頃からの目標でした。そのくらい本気でやっていましたが、18歳でキャリアをなくして目標がなくなり、燃え尽き症候群みたいな状態になってしまった。それがトライファンズの着想になっています。

 

1社目に立ち上げたスポーツ支援事業は、「セカンドキャリア支援をすることで、その燃え尽きをなくしてあげる」というものだったのですが、そもそも燃え尽きへの対応が必要なのはスポーツだけに限りませんよね。基本的に、受験でも仕事でも短期的な目標は燃え尽きの時期が来る。逆説的ですが、目標を達成したり、挑戦が終わった瞬間の方が、人は前に進む意欲がなくなるのです。

 

ならば、「常に挑戦し続ける」という環境を人々に与えれば与えるほど世の中に与える価値も大きくなり、自分自身も充実...

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プロフィール

  • 丹野 裕介氏

    丹野 裕介氏

    株式会社Tryfunds 代表取締役CEO

    埼玉県出身。早稲田大学在学中に、学生起業しその後事業売却。 リクルート(現リクルートホールディングス)を経て、2012年にTryfundsを創業し代表取締役CEOに就任。 日本企業の海外進出コンサルティング、新規事業開発、M&Aアドバイザリーなどを手がけ、東証1部上場企業から中小企業まで500プロジェクト以上を手がける。 2018年2月、東証マザーズ上場のゼネラル・オイスターに出資、代表取締役CEOに就任。

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