TOP 2030年に向かえ! リーダーのためのキャリアメイク戦略 採用面接、その質問で大丈夫ですか?

2019/03/08

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2030年に向かえ! リーダーのためのキャリアメイク戦略

第7回

採用面接、その質問で大丈夫ですか?

  • キャリア
  • 経営
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

 

皆さんに共通する質問もありましたし、それぞれ独自に見たいポイントを持っていらっしゃいました。

 

ただ簡単に言うと、骨格のところは、次の三つのことを聞けばいいんですね。よく言われる「WILL(やりたいこと)」、「CAN(できること)」、「MUST(やらねばならないこと)」の三つです。

上の図をご覧ください。

 

まず左上の「WILL」ですが、これは、その人の今後の志向や志望動機です。

 

「CAN」では、その人がやってきたことや体験を聞くことが多いと思います。「何ができますか?」と、その人の知識、経験、態度、姿勢などですね。

 

「MUST」では、「こちらがどういう仕事をしてほしいか」、「どういう会社か」を伝えたうえで、ポジションなりで会社の求めているところを満たす価値感や、スキルや専門性や性格を確認していきます。

 

これを一応頭に入れておけば、確認すべきことの抜け漏れはまずベースとしてはありません。基本編としては大丈夫です。

◆それで採用して、本当に実際の職務において成果として表れますか?

さて問題は、それらについてどのように聞くかです。

 

例えば、WILL(何をその人がやりたい人なのか)というところでは、一般的に、その候補者の考え方や、「こういうことをやりたい」と言っているテーマ、そして「なぜそういうことを目指しているのか?」といった話を聞くと思います。例えば、こんな感じです。

 

面接官「将来の夢は何ですか?」

候補者「私は人と接することが好きなので、お客さまの喜ぶ顔が見たいんです」

面接官「へえ。なんでそういうことを思うんですか?」

候補者「実は私、学生時代に居酒屋でアルバイトをしていまして、それでお客さまに喜んでもらった顔が忘れられないんです。それを仕事にしたいんです」

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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