TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【メドピア 石見氏】片手間ではやれない。「やめる」なんて言えない。(Vol.3)

2019/03/07

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異能の経営者 ~ I know. ~

第18回

【メドピア 石見氏】片手間ではやれない。「やめる」なんて言えない。(Vol.3)

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  • 経営者インタビュー
  • メドピア株式会社 代表取締役社長 CEO(医師・医学博士) 石見 陽氏

 

医師・医学博士ながら医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を始めとするヘルステック事業するメドピア株式会社の代表でもある、石見陽氏。医師としては珍しく異業種交流会に足を運ぶようになり、起業へと進んでいくことになるが、何を事業の種にしようと考えたのか。会社は順調に立ち上がっていったのか。壁にぶつかることはなかったのか。話を聞いていった──。

 

ミクシィを機に、“医師の繋がり”を考えた。

――異業種交流会に行って、客観的に医師という職業を見ることができたからこそ起業に繋がったのでしょうか。

 

それもありますが、そもそも医師という仕事は不安定だな、という思いもありました。当時、『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読みまして。

 

 

――ロバート・キヨサキ氏のベストセラーですよね。

 

ええ。あの本にもありましたが、医師は社会的地位は高いし年俸も高いけど“Employee”ですから、病気したら翌日から給料がなくなるわけです。開業していても同じことですが、実はそれぐらい不安定なんだと。ただ、“Business owner”というのは、株式を保有し、アイディアをチームと形にしながらお金に働いてもらう立場。人生の中でそういうポートフォリオを持っておいたほうがいいのではないか、と思いました。

 

 

――なるほど、それで最初に目を付けた事業はどのようなものですか?

 

転職したい医師の情報を人材紹介会社さんに提供するというものです。医師側にとっては、複数の人材紹介会社さんに一括で登録ができるというメリットがあります。そして、人材紹介会社側にとっては、転職希望の医師情報があって始めてビジネスが成立するわけです。現在の『MedPeerキャリア』という事業にも繋がっているサービスです。

 

 

――最初の事業が現在にも繋がっているというのはすごいですね。

 

最初は人材紹介業を考えていましたが、それだと臨床医をやりながら「片手間でやれる事業じゃない」という問題がありました。色々な病院に行かなければならないし、その先生に付いていって斡旋しなければいけない。あと、あまり形がスマートじゃないというか。

 

 

――スマートじゃない、といいますと。

 

自分は当時20代後半ぐらいのペーペーの医師でしたが、そんな若造が40代や50代のバリバリ働いている先生に付いていって、給与交渉するというのはちょっと違うなと思っていて。それで途中で気が付いたのは、人材紹介会社さんは“医師の情報”がどうやら大事らしいと。じゃあその情報を提供するほうがいいんじゃないかと方向転換した感じですね。

 

 

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プロフィール

  • 石見 陽氏

    メドピア株式会社 代表取締役社長 CEO(医師・医学博士)

    1999年に信州大学医学部を卒業し、東京女子医科大学病院循環器内科学に入局。 循環器内科医として勤務する傍ら、2004年12月にメドピア株式会社(旧、株式会社メディカル・オブリージュ)を設立。 2007年8月に医師専用コミュニティサイト「MedPeer(旧、NextDoctors)」を開設し、現在12万人の医師(国内医師の3人に1人)が参加するプラットフォームへと成長させる。 2014年に東証マザーズに上場。2015年より、ヘルステックにおける世界最大規模のグローバルカンファレンス「Health2.0」を日本に誘致し、「Health 2.0 Asia - Japan」として主催。 現在も週一回の診療を継続する、現役医師兼経営者。 共著「ハグレ医者 臨床だけがキャリアじゃない!」(日経BP社)、その他「世界一受けたい授業」や「羽鳥慎一モーニングショー」など各種メディアに出演し、現場の医師の声を発信。