2019/02/28
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2030年に向かえ! リーダーのためのキャリアメイク戦略
第6回
「採用」の失敗は「教育」では取り返せない。
- キャリア
- 経営
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
【この記事でわかること】
・古今東西、経営者・リーダーにとって一番大事なこと
・意外と理解されていない「良い人材づくりにおいて一番大事な条件」
◆良いチームをつくれるリーダー・役員職は〝倒れにくい〟
本企画は、当社が定期開催しているワークショップ、『リーダーのためのキャリアメイク戦略シリーズ』を連載記事としてまとめたものです。
今回のテーマは、【経営リーダーのための「採用力」「組織力」速習〜ビジョン達成のために、適切な人を集め、動かす方法〜】(2019年1月25日開催)。
変化が速い激動の時代において、
①そもそも「良い人材作り」とは?
②採用面接で聞くべきことは?
③「適切な場」を提供するには?
といったことなどについて、計4回にわたってお届けします。
毎回の主要テーマを設定して、皆さんのキャリアメイク戦略をワークショップ形式で考えていくという趣旨のものですので、これを記事でご覧になられている皆さんも、途中に出てくる「質問」に対して、できれば一度立ち止まり、時間をとって自分のお答えを見つけていただきながら、読み進めていただきたいと思っています。
私がこの企画を通じて皆さんに提供したいのは、この変化の激しい時代にあって、「何かあっても倒れず、生き延びていく状況のつくり方」です。
とにかく経営者の方であれ、幹部の方であれ、何かご自身の中でベースがあると状況の変化があっても倒れにくいですよね。
また、私たちは「安定したい」という幹部層の方や経営者の転職のご相談もお受けしていますが、少なくない方々が、「もういい年だし、ここからはしっかり腰を落ち着けて会社に骨をうずめていきたい」といったような話をされるんですね。その考えは非常に誠実で良いことだと思いますが、そこで、いわゆる「一般的な安定」を考えてしまうとすごく危険です。
というのは、「自分は安定してやるぞ」と思っても、会社の方で激変が起きるからです。そうなると、変わることのできない人の方がどちらかというと厳しくなってしまう。会社から「ごめん、これから左に舵を切る。左に行ける人はついて来てほしいが、右のままの人は今後厳しい」といった話が、部門ごと、あるいは、世代ごとに起こっていると思うんですね。
その解決策の一つとして、前回、私は「積極的安定」という考え方を挙げました。
「消極的安定」を「今の状態をキープしたい、守りたい」という姿勢だとすると、「積極的安定」というのは、攻めの姿勢です。
要するに、ダーウィンが進化論の中で「生き残る種とは最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは変化に最もよく適応したものだ」と言っているように、変化対応のようなことをどんどんやっていける人が非常に強いという話ですね。
今回のテーマに絡めて言えば、やはり良いチームを作れるリーダー・役員職の...
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