TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【J PREP 斉藤氏】少子化の市場でも成長できる、重要な感覚。(Vol.5)

2019/02/15

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第15回

【J PREP 斉藤氏】少子化の市場でも成長できる、重要な感覚。(Vol.5)

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  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • 株式会社J Institute代表取締役CEO 斉藤 淳氏

 

小中高生を対象に英語と教養教育の塾を運営するJ PREP斉藤塾の代表 斉藤淳氏。創業当初は小規模で学習塾をはじめたものの、徐々に規模を拡大しながら人気の塾になり、学童保育や幼稚園などにも展開している。少子化の現代に、なぜJ PREP斉藤塾がこれほど人気を博しているのか、代表である斉藤氏の“価値観”やご自身の“インプット”などに迫っていく──。

 

■生徒が過ごす「空間」を大切にする

――いまは塾だけではなく、学童保育や幼稚園もやられていますよね。

 

ええ、日本の公共政策にはいろいろ良くないところがあると思っていて。例えばジェンダー政策は全く時代に追いついていません。これは男性側にも関わってくることなんですけど、女性のプロフェッショナルのキャリアとライフを考えたときに「子供をどうするんだ?」という話が出てくるわけです。小学校の終業時間があまりにも早すぎて、1日の仕事が終わってから迎えにいけない。

 

――それで、保護者の仕事が終わるまでお子さんを預かるサービスを展開していらっしゃるわけですね。

 

そう、預かっている間に例えば英語のレッスンを提供したり、学校の宿題を見てあげたりする体制がないと、なかなか難しいですよね。ということで学童保育を運営しています。塾というのは基本的に週一回3時間の授業でできる指導なので、限界があるわけです。学童保育では、毎日顔を合わせるからこそできる指導を提供しています。それに、レジデンシャルな経験、つまり生活空間を共有する中での学びが結構大切だと思っていて。

 

――レジデンシャルな経験が大切、というのは具体的にどういうことでしょう。

 

イェール大学の在職時代に、寮の舎監の仕事もしていたんです。舎監といっても寮に住みこむだけです。ウチは家族みんなで学生食堂で食事をとっていたんですが、学生がみんな親切にしてくれるんですよ。学生だけの孤立した集団の中で生活をするよりも、学生寮の中に小さい子もいれば、お年寄りも住んでいるみたいな、そういう生活空間が大切だというのが、イェール大学の価値観です。

 

――へえ、イェール大学の学生寮ってそんな感じなんですね。

 

経営というのは、会計の知識から何ができるとか、法律でこうなってるから、という理屈だけではないですよね。人間の良いところも嫌なところも全部ひっくるめて経営をするわけじゃないですか。イェール大学の大学経営ですごくいいなと思ったのは、学生寮に小さな子どもがいると、学生が節度を守って行動するようになるので、あえてヤングファミリーを住まわせているということですね。だからこそ我々の塾でも学童保育をやっている、というところもあります。生活経験を共有する、いわば同じ釜のメシを食うからこその学びには大きな価値があるんです。実際、学童保育で預かっている生徒は、驚くほどスムーズに英語も上手になるし、学校の勉強もがんばり、みんな礼儀正しく活発です。

 

 

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プロフィール

  • 斉藤 淳氏

    株式会社J Institute代表取締役CEO

    1969年山形県生まれ。イェール大学大学院にてPh.D.(政治学)を取得。ウェズリアン大学客員助教授等を経た後、イェール大学にて政治学科助教授として教鞭を執る。 2012年に帰国し、中高生向けに英語を教える私塾を開業。従業員は自分1人のみ、少数の生徒を1人で教える状態からスタートし、翌年に『株式会社J Institute』を設立して代表取締役に就任、塾名を現在の『J PREP 斉藤塾』に改める。SLA(第二言語習得理論)の知見に基づいた、英語の四技能を効果的に伸ばすカリキュラムが支持を受け、口コミを中心に入塾希望者が増え続けた結果、わずか数年で在籍生徒が3,000名を超えるほどの急成長を遂げる。