2019/01/25
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異能の経営者 ~ I know. ~
第12回
【J PREP 斉藤氏】政治家への挑戦と挫折を経て、学んだこと。(Vol.2)
- 経営
- キャリア
- 経営者インタビュー
- 斉藤 淳氏 株式会社J Institute代表取締役CEO
小中高生を対象に英語と教養教育の塾を運営するJ PREP斉藤塾の代表、斉藤淳氏。斎藤氏はイェール大学の大学院に在学中、日本で政治家にもなったという。なぜ、政治家への挑戦をしようと考えたのか。また、その過程の中で何を感じ、それが今の会社経営にどう活きているのか。過去に遡りながら話を聞いていく──。
■『創造的破壊』を胸に、日本で政治家を目指すことに
――何かで読んだんですが、アメリカの大学院ではティーチングというのがあるそうですね。
はい。ティーチングアシスタントをやらなければならないですね。
――実際に教える側にまわって授業を手伝う、ということですか。
そうですね。イェール大学の博士課程3年目からそういう仕事をしていましたね。
――それって普通に考えるとすごいことですよね。
でもそれは全員やることですから、普通のことなんですよ。まあ、授業中に学生から矢継ぎ早に質問をされますので、なかなか聞き取れずに大変でしたけどね。最初にティーチングアシスタントをやったのが国際政治学の授業で、僕がティーチングアシスタントをしていた時に「9.11」がありましたから、学生と様々な議論を戦わせたものです。
――そして、大学院在学中に日本で政治家を目指したということですが。
はい。これは今考えると、若気の至りですね。当時はそれなりに真剣な覚悟があったんですけども。
――どういった経緯で政治家を目指すことに。
もうお亡くなりになりましたが、加藤紘一さんという政治家がいらっしゃいました。実は地元が山形の隣町なんですが、山形の基幹インフラは今でも非常に貧弱な状況なんですよ。県庁所在地にも隣の県にも高速道路を使って行けないような状況で。自民党の幹事長をやった人の地元が、そういう状況でいいのか、という不満があったわけです。で、おそらく政治に競争がないから、こんな惨状になっているんだろうと、素朴に思っていました。
――もっと危機感を持って仕事をして欲しいな、というようなお気持ちですね。
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