TOP イマ、ココ、注目社長! スマホの中で世界を広げていくような体験を提供したい。【前編】

2019/01/23

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第5回

スマホの中で世界を広げていくような体験を提供したい。【前編】

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  • 株式会社TABI LABO 代表取締役 久志尚太郎氏

 

与えられたものをただ消費するのではなく、欲しいものは自分の手で創り出す。

――海外では何をされていたんですか?

 

久志 21歳から23歳のときに何が起こったかを、簡単に説明しますね。当時僕はBRICSを見に行こうと思い、まず中国に半年間行ったんです。現地で経済成長をずっと見ていて、「この中に未来があるのかな?」と思いました。ただ、僕は「あんまりないな」と思った。今はちょっと違う意見ですけどね(笑)。

 

そこで、中国の次は、世界中のヒッピーコミュニティを回ったんです。インターネットって、ヒッピーが広げたりつくったりしたものです。そこで学んだのは、「与えられたものをただ盲目的に消費するのではなくて、自分たちが欲しい、必要だ、こうあってほしい、と感じるものを、自分の手でつくり出すことがこれからの時代は大事なんだ」ということでした。

今の世の中って、与えられたものを盲目的に消費するじゃないですか? 仕事もそうだし、食べ物もそうだし、価値観もそうだし。なんでもそうですよね。でも、そういうことではなくて、自分が本当に「これだ!」と思うものを、自分の手でつくり出すことがすごく大事。それが旅で学んだ一番大きかったことです。

 

あともう一つ。アメリカにいる僕のいとこが植物人間になってしまったんです。改めて「死」というものがものすごく近く感じて、だからこそ、今できる精いっぱいというか、「毎日を本当に生き切ってアウトプットし続けなきゃいけないな」と思いました。それまで僕は、ずっとヒッピーでもいいかなと思っていたんです。でもいとこがそうなったことで、もう一度ちゃんと世の中に対して、価値を生み出していこう、と。それで23歳のときに、「もう一度DELLに戻って来い」と言われて戻ったんです。

 

 

――そうした流れの中で、29歳で立ち上げたのが『TABI LABO』というわけですね。

 

久志 「世界に行け」とか言われても難しいですよね。行きたい全員が行けるとは限らないし。「パスポートの所持率を上げよう」とも言われますが、僕は絶対に無理だしそうする必要もないと思っているんですね。

 

ただ、僕が世界で見て、得てきたものって、そのころ日本では情報として全然回っていなかった。じゃあ、海外に行かなくてもいいから、僕が体験した《世界を見広げていくような体験》をスマホで提供できないか?と思って創ったのが、2014年2月にローンチした『TABI LABO』です。

 

「旅行に行きましょう」というトラベルサイトではなくて、行かなくても行ったような体験ができ、見えていなかった世界を広げられるメディアになるといいなと思っています。だから、その中にはオジサンの下ネタもあるし、料理のことも食べ物のこともあるし、いろんなことがあるんです。

 

 

 

(構成・文/津田秀晴)

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プロフィール

  • 久志尚太郎氏

    株式会社TABI LABO 代表取締役

    1984年生まれ、株式会社TABI LABO 代表取締役。 中学卒業後、単身渡米。16歳の時に飛び級で高校を卒業後、起業。 帰国後は19歳でDELLに入社、20歳で法人営業部のトップセールスマンに。 21歳から23歳までの2年間は同社を退職し、世界25ヶ国をまわる。 復職後は25歳でサービスセールス部門のマネージャーに就任。同社退職後、宮崎県でソーシャルビジネスに従事。 2013年より東京に拠点を移し、2014年2月TABI LABO創業。クリエイティブディレクターとしてヤマハ発動機「サウナとトリシティでととのった」やUltra Japan「OFFICIAL AFTER MOVIE2016」を手掛ける。 2017年に社内組織BRAND STUDIO(ブランドスタジオ)を設立。