TOP 経営に効くマーケティング ビジネスパーソンは誰もが「マーケター」であれ。(1/5)

2018/11/27

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経営に効くマーケティング

第1回

ビジネスパーソンは誰もが「マーケター」であれ。(1/5)

  • 経営
  • マネジメント
  • スペシャル対談
  • マーケティング戦略コンサルタント、ウォンツアンドバリュー株式会社 代表 永井孝尚氏

 

「経営者を語る」――今回は、マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚氏(ウォンツアンドバリュー 株式会社代表)をゲストにお迎えします。

 

永井氏は、日本IBMにて30代後半から戦略マーケティングマネジャーとなり、CRMソリューション、ソフトウェア事業部などの事業戦略と実施を担当され、その後人材育成部長を経て2013年6月に同社を退社し、同年7月にウォンツアンドバリューの代表に就任。同氏のわかりやすい言葉でマーケティングの本質を伝える技術には定評があります。

 

今回の対談では、「エグゼクティブがおさえておくべきマーケティングの課題」や、「企業の価格戦略」などをテーマに、弊社代表の井上と語り合っていただきました。全5回でお届けします。

井上 まずは、日本企業におけるマーケティング関連での課題について、永井さんが今一番お感じになっていることをお話しいただいてもよろしいでしょうか。

 

永井 10年前、5年前には、マーケティングの必要性をあまり意識していなかったという感じがします。ですから、私が『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA)を出したときも、編集者から「マーケティングという言葉を使わないでください」と言われて、タイトルには使わなかったんですね。「マーケティング」と言うとみんな読まないから。マーケティングというと「自分には関係ない」と思っている方が多かったのです。
最近感じるのは、多くの方々が「マーケティングを学ばないとまずいな」という認識しておられることです。ただマーケティング全般の理解はまだ十分ではないのが現状ではないでしょうか。
以前、アメリカの戦略コンサルタント(キャズムインスティチュートのマネージングディテクター)が来日して意見交換したことがあります。彼は「アメリカでも、マーケティングというと、宣伝とか広報だという認識がある」と言っていました。「アメリカもそうか?」と聞いたら、「そうだ」と。日本だけではなくてアメリカでもマーケティングの認識は不十分なのですが、私の感触ではその度合いは日本の方が顕著だと思います。

 

井上 僕が人材ビジネスにおいて様々な日本企業の組織を見てきて、日本企業の宣伝部というのは「マーケティング部署」ではなく「広告宣伝部署」なんですよね。「電通・博報堂さんなど広告代理店とやり取りする部署」という。最近は変わってきている気もしますが、例えば、外資系でマーケティングにかかわってこられたエグゼクティブの方が日系企業への転職を希望していたりとか。僕らもよくご相談をいただきます。ところが、言いかたは悪いですが、そういう方たちが「ハマる」ポジションが日系企業に存在してない。商品部になっていたり...

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プロフィール

  • 永井孝尚氏

    マーケティング戦略コンサルタント、ウォンツアンドバリュー株式会社 代表

    1984年慶應義塾大学工学部卒業、日本IBM入社。マーケティング戦略のプロとして事業戦略策定と実施を担当。さらに人材育成責任者として人材育成戦略策定と実施を担当。2013年に日本IBMを退社。ウォンツアンドバリュー株式会社を設立して代表に就任。執筆の傍ら、幅広い企業や団体を対象に新規事業開発支援を行う一方、講演や研修を通じてマーケティング戦略の面白さを伝え続けている。 主な著書にシリーズ60万部の『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA)、10万部の『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』(SB新書)などがある。最新著は『なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」』 (PHP新書)。