2018/11/15
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異能の経営者 ~ I know. ~
第10回
【米田純氏】新しい環境に挑戦する時、大切な考えかた。(Vol.5)
- 経営
- キャリア
- 経営者インタビュー
- 米田 純氏 Food's Style株式会社 代表取締役社長
日本食レストランの海外出店をサポートするFood’s Styleの代表取締役社長・米田純氏は飲食ビジネスを立ち上げ、アメリカへと進出した。楽天球団を立ち上げて9年間で優勝を遂げるチームを作り上げた米田氏が、異国の地での飲食事業で目指すこれからのビジョンとは一体どういったものなのか。そして、自身の経験を踏まえたうえで伝えたい若い人たちへのメッセージとは──。
■理念を実現するために必要なのは「仕組み作り」。
――アメリカではボストンを中心に展開されていますが、ボストンという街はいかがですか?
京都みたいな感じですよね、ボストンは。ビジネスも京都みたいなので大変ですけどね。
――ビジネスも京都みたい、と言いますと?
一見さんお断り、というか。簡単にビジネスが作れないんですよ。各地域に自治会みたいなのがあって、店を出すといったら公聴会の嵐で。
――わあ、大変ですね。
それとは別に、建っている建物が100年以上なので、歴史的建造物委員会があるんです。そこにも公聴会があって出ないといけない。
――歴史的建造物委員会。ほんと京都っぽいですね。
本当に参入障壁が高いです、ボストンは。でもニューヨークに近いですから、ボストンに一度入りこめてしまえば成功につながる、という感じもします。
――なるほど。そんな御社の今の状況はいかがでしょうか。
今は創業5年目に入ったんですが、毎年1店舗出していて現在は5店舗展開しています。山頭火が4店舗で、今年の春に自分たちのオリジナルブランド、「JYUNKICHI」という居酒屋をシアトルに出しました。炉端の居酒屋なんですけどね。
――オリジナルブランドの居酒屋ですか。
ええ、「らーめん山頭火」は凄いスーパーブランドで、任せていただいて感謝しています。これはこれで、順調に広げていけばいいかなと思っているんですが、「JYUNKICHI」はオリジナルブランドなので、今度は自分たちがフランチャイズになって広げていく、というビジネスにしていきたいと考えています。
――なぜ居酒屋にしたんでしょうか。勝算みたいなものは何かあったんですか?
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